マリア 女性秘匿捜査官・原麻希
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マリア 女性秘匿捜査官・原麻希
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投稿日時 2013/8/7 19:17
nande3
投稿数: 128
ISBN:978-4-7966-9877-1
著者:吉川 英梨(よしかわ えり)
発行:2012年7月19日 第1刷(宝島社文庫)
<誤植というより校正ミス? 意図的なミス?>
※テレビドラマ化もされた人気の「ハラマキ」シリーズ第三弾
前作で指摘した「主婦」は、本作では「主夫」(10ページ)
と書き換えられています。
◎7ページ 8行目◎
誤「…遅れてきた私を丁重にもて成した。」
正「…遅れてきた私を丁重にもてなした。」
誤りではありませんが、違和感があり、読みにくいと思います。
「持て成す」か「もてなす」がよろしいかと。
◎14ページ 9行目◎
誤「…壇上を降りた」
正「…壇を降りた」「降壇した」
これも微妙な表現。[壇上]は、演説や講演などをする壇の上の
ことですから、単に「壇から降りた」、あるいは、文の流れを
変えますが「降壇した」がよろしいのではないでしょうか。
◎20ページ 1行目◎
誤「…通り掛ったギャルソンを捕まえて…」
正「…通り掛ったギャルソンをつかまえて…」
またまた微妙。「取り押さえたり、とらえる」のではなく
「ひきとめる」「呼び止める」という意味で、「タクシーを
つかまえる」と同じように平仮名表記が適切かと。
刑事の話ですが、犯人でもないサービススタッフを「捕まえ」
ないですよね。
◎54ページ 16行目◎
誤「…聖堂の正面の扉は解放されていた。…」
正「…聖堂の正面の扉は開放されていた。…」
「束縛・圧迫を解いて自由にする」(解放)のではなく「開け放
つ」という意味で「開放」。
◎56ページ 5行目◎
誤「『文化祭実行委員』という腕章を付けた…」
正「『文化祭実行委員』という腕章を着けた…」
「身にまとう・帯びる」の意味で「衣装・装身具を身に着ける」
「バッジ・腕章を着ける」。
◎61ページ 7行目◎
誤「…(腕のこと)それはぴんと伸ばされたまま下に下ろされ…」
正「…それはぴんと伸ばされたまま下ろされ…」
「上に下ろす」ことはないので…。
◎64ページ 15行目◎
誤「お医者さんですか? 応急手当は何をすれば…」
正「お医者さんですか? 応急手当ては何をすれば…」
[金銭]なら「年末手当」「児童手当」など[て]を送らず。
一般用語で治療や対策などを示すのは「資金の手当て」「傷の
手当て」「応急手当て」。
「両手の火傷を手当てして…」と313ページでは正しく使って
います。
◎66ページ 11行目◎
誤「教頭は老眼鏡を下ろし、上を見上げたが、よく見えない…」
正「教頭は老眼鏡を下ろし、見上げたが、よく見えない…」
「見下げた奴」の対語「見上げた人」ではなく、下から上のほう
を仰ぎ見るという意味の[見上げる]ですので。
[上]が重なる重複表現になると思います。
◎83ページ 12行目◎
誤「…ここまで近いと、首を上に曲げて見上げないと天辺の…」
正「…ここまで近いと、首を曲げて見上げないと天辺の…」
「上に曲げて見上げる」も重複表現になると思います。
「…ここまで近いと、首を上に曲げて見ないと天辺の…」でも
よさそうです。が、東京タワーの頂を地上から見るのですから
当然見上げることになりますので、「見上げないと」を残した
表現がよろしいかと。
◎91ページ 3行目◎
誤「背が高くて強面の顔をした少女だ。」
正「背が高くて強面の少女だ。」「背が高くていかつい顔の少女
だ。」
これも、重複表現に当たると思います。
態度ではなく「顔が怖い様子」の意味で[強面]を用いています
ので[顔]は不要でしょう。
◎91ページ 5行目◎
誤「(くす玉は)…三カ月近く前から作成していた力作…」
正「(くす玉は)…三カ月近く前から作製していた力作…」
文章や計画をつくる[作成]ではなく、物品や図面をつくる
[作製]になります。または[製作]。
◎109ページ 2行目◎
誤「北海道に新海天町というのを作って…」
正「北海道に新海天町というのをつくって…」
「造成」という意味では「町を造って」になるのでしょうが、
抽象名詞を対象にした表現「人脈をつくる」「組合をつくる」
「歴史をつくる」「街・町づくり」などと同じ平仮名が適切。
◎114ページ 11行目ほか◎
誤「ちょうばが立つのね、やっぱり」
正「帳場が立つのね、やっぱり」
小学生の会話文。他のページでは警察用語?として[帳場]の
漢字を使っています。
小学生なので平仮名[ちょうば]にしたのかな、と思いましたが
[邪魔者][捜査]など難しい漢字が出てきますので、この言葉だけ
平仮名なのは違和感があります。
◎116ページ 15行目◎
誤「…朝の九時に第一回目の捜査会議が開かれるから…」
正「…朝の九時に第一回捜査会議が開かれるから…」「…九時に
一回目の捜査会議が開かれるから…」
[第]は順序を表すために数字に付ける[接頭語]、[目]は順序を
表す[接尾語]ですので、[一回]に同時に付くことはありません。
◎130ページ 17行目◎
誤「…そんな情報、学校から上がってなかったよね」
正「…そんな情報、学校から挙がってなかったよね」
示される[列挙]の意味で「挙がる」かな?と思いますが、微妙。
◎158ページ 9行目◎
誤「次に織江が手を上げ、…したことを話した。…」
正「次に織江が手を挙げ、…したことを話した。…」
挙手して発言したのですから。
◎161ページ 17行目ほか◎
誤「…ギャッチアップされたベッドから起き上がろうとした。」
正「…ヘッドアップされたベッドから起き上がろうとした。」
医療・介護の分野で[ギャッチアップ][ギャッジアップ]という
言葉が使われ、「ギャッジアップ」という表現は、テキスト等
にも記載されているそうですが、間違いという話です。
アメリカの整形外科医・ギャッジ先生(Dr.Willis D.Gatch)が
考案した「角度を変えられるベッド」のことを「ギャッジ・ベッ
ド」と言い、それを操作する際に「ギャッジアップ」などと表現
している原因は、多分、誰かが「ジャッキアップ」と勘違いして
言い出し、それとベッドの名前がゴッチャになって我が国で広
まってしまったせいだと思います。
(さすがにいつまでも間違えているわけにもいかないので、最近
の看護関係の書籍では「ヘッドアップ」になっています。)
との説明がありました。
◎175ページ 11行目ほか◎
誤「…貴重品やパスポートの類いがなくなっていて…」
正「…貴重品やパスポートの類がなくなっていて…」
どういった理由で[い]を送るのでしょうか?
◎193ページ 7行目◎
誤「(カリフォルニア州立オーシャンサイド大学という校名を
指して)聞くからに解放的な名前ね」
正「聞くからに開放的な名前ね」
[閉塞]の対語の[開放]、「開放的な性格」の[開放]ですね。
◎213ページ 12行目◎
誤「(修道女の石塚は)シスターの格好(修道衣)はしていない
が…白いワイシャツに…紺色のロングスカートをはいてい
る。」
正「シスターの格好はしていないが…白いブラウスに…紺色のロン
グスカートをはいている。」
[ワイシャツ]は、[white shirt(ホワイトシャツ)]に由来する
短縮言葉で、元々は「白いもの」であり「主に男性の背広の下に
着用する、前開きでボタンと襟とカフスがついている白や淡色の
シャツ」。
女性が着用しているので[ブラウス]と考えます。
◎218ページ 3行目ほか◎
誤「口論の内容はご存知ですか?」
正「口論の内容はご存じですか?」
[ごぞんじ]をワープロソフトで変換すると[ご存知]が最初に
示されるからでしょうか、「ご存知の…」「ご存知ですか」
などの表現を多く目にします。
[存知]ではなく[存じ]の尊敬語で、[ご]を付けています。
「知っている」「覚える」の謙譲語で[存ずる]。
◎231ページ 11行目◎
誤「じゃあ私なんて産まれてこなきゃよかったね」
正「じゃあ私なんて生まれてこなきゃよかったね」
微妙ですが、直接的な[出産]関係ではないので、一般用語の
「赤ちゃんが生まれる」「生まれ変わる」「生まれつき(月)」
などと同じ使い方でいいと思います。
◎233ページ 10行目◎
誤「…受付を済ませ、接見室に入る。…」
正「…受(け)付けを済ませ、接見室に入る。…」
[受付窓口]のように場所や係を示すのではなく、「受け付け
開始」「受け付け業務」と同じく一般的な用法なので。
◎242ページ 6行目◎
誤「…大人たちに混ざって…」
正「…大人たちに交ざって…」
とけ合う[混]ではなく、とけ合わないまじり方の[交]を用いて。
◎246ページ 4行目◎
誤「勤務先の東京都庁を午後八時に退社…」
正「勤務先の東京都庁を午後八時に退庁…」
微妙ですが…。会社ではなく役所ですので。
勤務を終えて役所から退出する=[退庁]
◎266ページ 13行目◎
誤「…国道二五四号線の…」
正「…国道二五四号の…」
国道・県道などは路線番号で表記。「国道○○号」
◎268ページ 14行目◎
誤「…乗用車の上にサイレンをのせた。赤いランプが点滅し…」
正「…乗用車の上に回転灯を載せた。赤いランプが点滅し…」
266ページに「車のルーフにサイレンを乗せて」という文章が
あります。漢字の「乗せた」。
パトカーの装備でいえば、[回転灯]を点け[サイレン]を鳴らす
ということになると思います。
固定ではなく移動式の[回転灯]を車のルーフ(屋根)にマグ
ネットなどで設置するのですから、漢字表記なら一般用語の
[乗せる]ではなく[掲載・積載]の意味で[載せる]を使い、統一
したほうがいいでしょう。
サイレンのアンプは車内にあるはず。
◎319ページ 6行目◎
誤「…無関係と判断されて処分候補に上がっていたのですが…」
正「…無関係と判断されて処分候補に挙がっていたのですが…」
「示される」ということで[挙がる]。
◎335ページ 4行目◎
誤「あなたと、それから翼さん宛てに」
正「あなたと、それから翼さん宛に」
「○○さんに宛てて手紙を書く」のではなく、手紙の送り先の
名[名宛][宛名]ですので[宛]。
※ストーリー展開・テンポが速く面白いのですが、「上を
見上げる」など重複表現が気になりました。
著者:吉川 英梨(よしかわ えり)
発行:2012年7月19日 第1刷(宝島社文庫)
<誤植というより校正ミス? 意図的なミス?>
※テレビドラマ化もされた人気の「ハラマキ」シリーズ第三弾
前作で指摘した「主婦」は、本作では「主夫」(10ページ)
と書き換えられています。
◎7ページ 8行目◎
誤「…遅れてきた私を丁重にもて成した。」
正「…遅れてきた私を丁重にもてなした。」
誤りではありませんが、違和感があり、読みにくいと思います。
「持て成す」か「もてなす」がよろしいかと。
◎14ページ 9行目◎
誤「…壇上を降りた」
正「…壇を降りた」「降壇した」
これも微妙な表現。[壇上]は、演説や講演などをする壇の上の
ことですから、単に「壇から降りた」、あるいは、文の流れを
変えますが「降壇した」がよろしいのではないでしょうか。
◎20ページ 1行目◎
誤「…通り掛ったギャルソンを捕まえて…」
正「…通り掛ったギャルソンをつかまえて…」
またまた微妙。「取り押さえたり、とらえる」のではなく
「ひきとめる」「呼び止める」という意味で、「タクシーを
つかまえる」と同じように平仮名表記が適切かと。
刑事の話ですが、犯人でもないサービススタッフを「捕まえ」
ないですよね。
◎54ページ 16行目◎
誤「…聖堂の正面の扉は解放されていた。…」
正「…聖堂の正面の扉は開放されていた。…」
「束縛・圧迫を解いて自由にする」(解放)のではなく「開け放
つ」という意味で「開放」。
◎56ページ 5行目◎
誤「『文化祭実行委員』という腕章を付けた…」
正「『文化祭実行委員』という腕章を着けた…」
「身にまとう・帯びる」の意味で「衣装・装身具を身に着ける」
「バッジ・腕章を着ける」。
◎61ページ 7行目◎
誤「…(腕のこと)それはぴんと伸ばされたまま下に下ろされ…」
正「…それはぴんと伸ばされたまま下ろされ…」
「上に下ろす」ことはないので…。
◎64ページ 15行目◎
誤「お医者さんですか? 応急手当は何をすれば…」
正「お医者さんですか? 応急手当ては何をすれば…」
[金銭]なら「年末手当」「児童手当」など[て]を送らず。
一般用語で治療や対策などを示すのは「資金の手当て」「傷の
手当て」「応急手当て」。
「両手の火傷を手当てして…」と313ページでは正しく使って
います。
◎66ページ 11行目◎
誤「教頭は老眼鏡を下ろし、上を見上げたが、よく見えない…」
正「教頭は老眼鏡を下ろし、見上げたが、よく見えない…」
「見下げた奴」の対語「見上げた人」ではなく、下から上のほう
を仰ぎ見るという意味の[見上げる]ですので。
[上]が重なる重複表現になると思います。
◎83ページ 12行目◎
誤「…ここまで近いと、首を上に曲げて見上げないと天辺の…」
正「…ここまで近いと、首を曲げて見上げないと天辺の…」
「上に曲げて見上げる」も重複表現になると思います。
「…ここまで近いと、首を上に曲げて見ないと天辺の…」でも
よさそうです。が、東京タワーの頂を地上から見るのですから
当然見上げることになりますので、「見上げないと」を残した
表現がよろしいかと。
◎91ページ 3行目◎
誤「背が高くて強面の顔をした少女だ。」
正「背が高くて強面の少女だ。」「背が高くていかつい顔の少女
だ。」
これも、重複表現に当たると思います。
態度ではなく「顔が怖い様子」の意味で[強面]を用いています
ので[顔]は不要でしょう。
◎91ページ 5行目◎
誤「(くす玉は)…三カ月近く前から作成していた力作…」
正「(くす玉は)…三カ月近く前から作製していた力作…」
文章や計画をつくる[作成]ではなく、物品や図面をつくる
[作製]になります。または[製作]。
◎109ページ 2行目◎
誤「北海道に新海天町というのを作って…」
正「北海道に新海天町というのをつくって…」
「造成」という意味では「町を造って」になるのでしょうが、
抽象名詞を対象にした表現「人脈をつくる」「組合をつくる」
「歴史をつくる」「街・町づくり」などと同じ平仮名が適切。
◎114ページ 11行目ほか◎
誤「ちょうばが立つのね、やっぱり」
正「帳場が立つのね、やっぱり」
小学生の会話文。他のページでは警察用語?として[帳場]の
漢字を使っています。
小学生なので平仮名[ちょうば]にしたのかな、と思いましたが
[邪魔者][捜査]など難しい漢字が出てきますので、この言葉だけ
平仮名なのは違和感があります。
◎116ページ 15行目◎
誤「…朝の九時に第一回目の捜査会議が開かれるから…」
正「…朝の九時に第一回捜査会議が開かれるから…」「…九時に
一回目の捜査会議が開かれるから…」
[第]は順序を表すために数字に付ける[接頭語]、[目]は順序を
表す[接尾語]ですので、[一回]に同時に付くことはありません。
◎130ページ 17行目◎
誤「…そんな情報、学校から上がってなかったよね」
正「…そんな情報、学校から挙がってなかったよね」
示される[列挙]の意味で「挙がる」かな?と思いますが、微妙。
◎158ページ 9行目◎
誤「次に織江が手を上げ、…したことを話した。…」
正「次に織江が手を挙げ、…したことを話した。…」
挙手して発言したのですから。
◎161ページ 17行目ほか◎
誤「…ギャッチアップされたベッドから起き上がろうとした。」
正「…ヘッドアップされたベッドから起き上がろうとした。」
医療・介護の分野で[ギャッチアップ][ギャッジアップ]という
言葉が使われ、「ギャッジアップ」という表現は、テキスト等
にも記載されているそうですが、間違いという話です。
アメリカの整形外科医・ギャッジ先生(Dr.Willis D.Gatch)が
考案した「角度を変えられるベッド」のことを「ギャッジ・ベッ
ド」と言い、それを操作する際に「ギャッジアップ」などと表現
している原因は、多分、誰かが「ジャッキアップ」と勘違いして
言い出し、それとベッドの名前がゴッチャになって我が国で広
まってしまったせいだと思います。
(さすがにいつまでも間違えているわけにもいかないので、最近
の看護関係の書籍では「ヘッドアップ」になっています。)
との説明がありました。
◎175ページ 11行目ほか◎
誤「…貴重品やパスポートの類いがなくなっていて…」
正「…貴重品やパスポートの類がなくなっていて…」
どういった理由で[い]を送るのでしょうか?
◎193ページ 7行目◎
誤「(カリフォルニア州立オーシャンサイド大学という校名を
指して)聞くからに解放的な名前ね」
正「聞くからに開放的な名前ね」
[閉塞]の対語の[開放]、「開放的な性格」の[開放]ですね。
◎213ページ 12行目◎
誤「(修道女の石塚は)シスターの格好(修道衣)はしていない
が…白いワイシャツに…紺色のロングスカートをはいてい
る。」
正「シスターの格好はしていないが…白いブラウスに…紺色のロン
グスカートをはいている。」
[ワイシャツ]は、[white shirt(ホワイトシャツ)]に由来する
短縮言葉で、元々は「白いもの」であり「主に男性の背広の下に
着用する、前開きでボタンと襟とカフスがついている白や淡色の
シャツ」。
女性が着用しているので[ブラウス]と考えます。
◎218ページ 3行目ほか◎
誤「口論の内容はご存知ですか?」
正「口論の内容はご存じですか?」
[ごぞんじ]をワープロソフトで変換すると[ご存知]が最初に
示されるからでしょうか、「ご存知の…」「ご存知ですか」
などの表現を多く目にします。
[存知]ではなく[存じ]の尊敬語で、[ご]を付けています。
「知っている」「覚える」の謙譲語で[存ずる]。
◎231ページ 11行目◎
誤「じゃあ私なんて産まれてこなきゃよかったね」
正「じゃあ私なんて生まれてこなきゃよかったね」
微妙ですが、直接的な[出産]関係ではないので、一般用語の
「赤ちゃんが生まれる」「生まれ変わる」「生まれつき(月)」
などと同じ使い方でいいと思います。
◎233ページ 10行目◎
誤「…受付を済ませ、接見室に入る。…」
正「…受(け)付けを済ませ、接見室に入る。…」
[受付窓口]のように場所や係を示すのではなく、「受け付け
開始」「受け付け業務」と同じく一般的な用法なので。
◎242ページ 6行目◎
誤「…大人たちに混ざって…」
正「…大人たちに交ざって…」
とけ合う[混]ではなく、とけ合わないまじり方の[交]を用いて。
◎246ページ 4行目◎
誤「勤務先の東京都庁を午後八時に退社…」
正「勤務先の東京都庁を午後八時に退庁…」
微妙ですが…。会社ではなく役所ですので。
勤務を終えて役所から退出する=[退庁]
◎266ページ 13行目◎
誤「…国道二五四号線の…」
正「…国道二五四号の…」
国道・県道などは路線番号で表記。「国道○○号」
◎268ページ 14行目◎
誤「…乗用車の上にサイレンをのせた。赤いランプが点滅し…」
正「…乗用車の上に回転灯を載せた。赤いランプが点滅し…」
266ページに「車のルーフにサイレンを乗せて」という文章が
あります。漢字の「乗せた」。
パトカーの装備でいえば、[回転灯]を点け[サイレン]を鳴らす
ということになると思います。
固定ではなく移動式の[回転灯]を車のルーフ(屋根)にマグ
ネットなどで設置するのですから、漢字表記なら一般用語の
[乗せる]ではなく[掲載・積載]の意味で[載せる]を使い、統一
したほうがいいでしょう。
サイレンのアンプは車内にあるはず。
◎319ページ 6行目◎
誤「…無関係と判断されて処分候補に上がっていたのですが…」
正「…無関係と判断されて処分候補に挙がっていたのですが…」
「示される」ということで[挙がる]。
◎335ページ 4行目◎
誤「あなたと、それから翼さん宛てに」
正「あなたと、それから翼さん宛に」
「○○さんに宛てて手紙を書く」のではなく、手紙の送り先の
名[名宛][宛名]ですので[宛]。
※ストーリー展開・テンポが速く面白いのですが、「上を
見上げる」など重複表現が気になりました。
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