マティーニに懺悔(ざんげ)を
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マティーニに懺悔(ざんげ)を
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投稿日時 2013/12/26 15:19
nande3
投稿数: 128
ISBN:978-4-7584-3686-1
著者:今野 敏(こんの びん)
発行:2012年9月18日 新装版 第一刷発行(ハルキ文庫)
1989年に実業之日本社(ジョイ・ノベルズ)から刊行された
『男たちのワイングラス』を2001年の文庫化に当たって改題。
2012年訂正の上、新装版として刊行。
<誤植というより校正ミス? 意図的なミス?>
◎9ページ 8行目ほか◎
誤「そろそろ引き上げようかと思っていると…」
正「そろそろ引き揚げようかと思っていると…」
「ボートを岸に引き上げる」「給料を引き上げる」のように
「引っ張り上げる、程度を上げる」という意味ではありません。
「元の所に戻す・戻る」の意。「ベンチに引き揚げる」「花道を
引き揚げる」などと同じ使い方で「引き揚げようかと…」に。
92ページでは「…ふたりのアイルランド人が、富士見が丘教会に
引き揚げることになった。」と正しく表記しています。
改訂版です。校正の問題、見落としでしょうか。
◎11ページ 14行目◎
誤「私は、アイリッシュウイスキーのグラスを上げた。」
正「私は、アイリッシュウイスキーのグラスをあげた。」
間違いではないと思いますが、疑問も感じましたので。
「あなたもいっしょに乾杯してください」という言葉を受けての
状況説明文です。
[下がる・下げるの対語]で「上げる」を使うのが一般的なので
しょう。
[はっきり分かるように示す]意味の「条件を挙げる」「式・祝
言を挙げる」などと同じ使い方で「祝杯を挙げる」という例があ
ります。
単に「乾杯」と言ってグラスを合わせ、酒を呑むのではなく、
「それはおめでたいわ」「乾杯しましょ、乾杯」という会話に
続く文章なので、[祝杯]の意味も含んでいると考えます。
[上][挙]の書き分けが紛らわしいときは平仮名書き、と
新聞用字用語集では解説しています。
◎39ページ 5行目◎
誤「オヤッさん。こいつをご存知で……」
正「オヤッさん。こいつをご存じで……」
毎度の指摘になります。
[ごぞんじ]をワープロソフトで変換すると[ご存知]が最初に
示されるからでしょうか、「ご存知の…」「ご存知ですか」
などの表現を多く目にします。
[存知](ぞんち=知っていること、承知していること)ではなく
[存じ](ぞんじ=知っていること、承知)の尊敬語で、[ご]を
付けています。
「知っている」「覚える」「考える」「思う」の謙譲語で[存ず
る]。
著者:今野 敏(こんの びん)
発行:2012年9月18日 新装版 第一刷発行(ハルキ文庫)
1989年に実業之日本社(ジョイ・ノベルズ)から刊行された
『男たちのワイングラス』を2001年の文庫化に当たって改題。
2012年訂正の上、新装版として刊行。
<誤植というより校正ミス? 意図的なミス?>
◎9ページ 8行目ほか◎
誤「そろそろ引き上げようかと思っていると…」
正「そろそろ引き揚げようかと思っていると…」
「ボートを岸に引き上げる」「給料を引き上げる」のように
「引っ張り上げる、程度を上げる」という意味ではありません。
「元の所に戻す・戻る」の意。「ベンチに引き揚げる」「花道を
引き揚げる」などと同じ使い方で「引き揚げようかと…」に。
92ページでは「…ふたりのアイルランド人が、富士見が丘教会に
引き揚げることになった。」と正しく表記しています。
改訂版です。校正の問題、見落としでしょうか。
◎11ページ 14行目◎
誤「私は、アイリッシュウイスキーのグラスを上げた。」
正「私は、アイリッシュウイスキーのグラスをあげた。」
間違いではないと思いますが、疑問も感じましたので。
「あなたもいっしょに乾杯してください」という言葉を受けての
状況説明文です。
[下がる・下げるの対語]で「上げる」を使うのが一般的なので
しょう。
[はっきり分かるように示す]意味の「条件を挙げる」「式・祝
言を挙げる」などと同じ使い方で「祝杯を挙げる」という例があ
ります。
単に「乾杯」と言ってグラスを合わせ、酒を呑むのではなく、
「それはおめでたいわ」「乾杯しましょ、乾杯」という会話に
続く文章なので、[祝杯]の意味も含んでいると考えます。
[上][挙]の書き分けが紛らわしいときは平仮名書き、と
新聞用字用語集では解説しています。
◎39ページ 5行目◎
誤「オヤッさん。こいつをご存知で……」
正「オヤッさん。こいつをご存じで……」
毎度の指摘になります。
[ごぞんじ]をワープロソフトで変換すると[ご存知]が最初に
示されるからでしょうか、「ご存知の…」「ご存知ですか」
などの表現を多く目にします。
[存知](ぞんち=知っていること、承知していること)ではなく
[存じ](ぞんじ=知っていること、承知)の尊敬語で、[ご]を
付けています。
「知っている」「覚える」「考える」「思う」の謙譲語で[存ず
る]。
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