冬蛾
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投稿日時 2014/9/2 18:28
nande3
投稿数: 128
ISBN:978-4-396-63339-4
著者:柴田 哲孝(しばた てつたか)
発行:2011年6月10日 初版第1刷
『渇いた夏』『早春の化石』に続く、私立探偵・神山健介シリーズの第三弾。
<誤植というより校正ミス? 意図?>
◎13ページ 8行目◎
誤「…汗に濡れた作業着を素早く着換え…」
正「…汗に濡れた作業着を素早く着替え…」
間違いとは言い切れませんが、新聞関係では[着替え]に統一して
います。
同じページに「透(ルビ=す)き徹(ルビ=とお)るような…」
という文章があります。新聞関係では[透き通る]になります。
漢字の使い方は、作者のこだわりがあるところかもしれません。
◎18ページ 1ページほか◎
誤「…御存知ないかもしれませんが……」
正「…御(ご)存じないかもしれませんが……」
◎21ページ 12行目ほか◎
誤「…国道一二一号線に突き当たると…」
正「…国道一二一号に突き当たると…」
◎24ページ 7行目ほか◎
誤「…和服姿の有里子に気を遣ったが…」
正「…和服姿の有里子に気を使ったが…」
前作でも指摘しましたが、厳密には間違いではないかもしれません。
新聞用字用語集では、[使]を「一般用語。主に動詞に」、[遣]を「特別
用語。主に名詞に」と区別して説明しています。
[使]は「お使いに行く」「気・心・神経を使う」「使い古し」など。
[遣]は「息遣い」「気遣う」「仮名遣い」「心遣い」「無駄遣い」「文
字遣い」など。
85ページ「多少は有里子を気遣っていたかもしれないが…」の使い方が
よろしいようで。
◎40ページ 7行目◎
誤「神山は炬燵で暖まりながら、部屋を見渡した。」
正「神山は炬燵で温まりながら、部屋を見渡した。」
ストーブで「部屋(の空気)を暖める」のではなく、「冷たさをやわら
げる」という一般的な意味の使い方で、炬燵に入り「足を温める」とい
うことになるでしょう。
85ページで「…神山は炬燵に入った。冷え切った足の先が温まり、心地
好い。」と正しく使っていますので、校正の問題ともいえます。
◎43ページ 2行目◎
誤「(押入れの中に)朱塗りの木箱があり、浴衣と丹前をはじめ湯具一式
が揃っていた。」
正「(押入れの中に)朱塗りの乱れ箱(衣裳盆)があり、浴衣と丹前をは
じめ湯具一式が揃っていた。」
間違いではありません。ですが…古い表現や専門用語を用いて書いてい
る小説ですので、ここは、[乱れ箱]か[衣裳盆(旅館などで浴衣や丹前
を入れる備品)」がよろしいかと。
◎63ページ 4行目ほか◎
誤「…人の住む家からは煙が立ち昇り…」
正「…人の住む家からは煙が立ち上り…」
◎77ページ 17行目◎
誤「小屋の中は狭く、だが温かかった。」
正「小屋の中は狭く、だが暖かかった。」
102ページでは「家の中は、真っ暗だった。だが、暖かい。やはり、火
が焚かれていたのだ。」と、正しく[暖かい]を使っています。
◎90ページ 4行目ほか◎
誤「賄いの里子も、もう家に引き上げている。」
正「賄いの里子も、もう家に引き揚げている。」
◎149ページ 1行目◎
誤「鳥羽・伏見の戦いで戊辰戦争の火蓋が切って落とされた翌日の…」
正「鳥羽・伏見の戦いで戊辰戦争の火蓋が切られた翌日の…」
誤りやすい慣用句の代表が「火蓋(ひぶた)を切って落とす」。
「火蓋を切る」が、「幕を切って落とす」との混用で「火蓋を切って落
とす」になりがちです。
「火蓋を切って落とす」と書いてある辞典もありますが、間違いです。
[火蓋]は、火縄銃の火皿の火口をおおうふた。[切る]は、[開く][外す]
という意味。火縄銃を撃つには、火蓋を開き、火縄の火を火薬に点火す
るため、戦いを始めることを「火蓋を切る」と言うようになったそうで
す。「落とすシーン」はどこにもありません。
◎162ページ 11行目◎
誤「…石段を登る…」
正「…石段を上る…」
◎172ページ 2行目◎
誤「iPhoneの電源を入れ、まず七ツ尾村の阿佐の家に電話を掛けた。」
正「 ? 」
34ページに、七ツ尾村の阿佐の家に着いて「携帯――新しく買ったソフ
トバンクのiPhone――を出すと、やはり思ったとおり圏外になってい
た。」という文章があります。
携帯電話で、「圏外」の七ツ尾村につながらない設定だったはずが…。
206ページには「…iPhoneだよ。この村じゃ電話は通じないけどな」と
の文章があります。
著者:柴田 哲孝(しばた てつたか)
発行:2011年6月10日 初版第1刷
『渇いた夏』『早春の化石』に続く、私立探偵・神山健介シリーズの第三弾。
<誤植というより校正ミス? 意図?>
◎13ページ 8行目◎
誤「…汗に濡れた作業着を素早く着換え…」
正「…汗に濡れた作業着を素早く着替え…」
間違いとは言い切れませんが、新聞関係では[着替え]に統一して
います。
同じページに「透(ルビ=す)き徹(ルビ=とお)るような…」
という文章があります。新聞関係では[透き通る]になります。
漢字の使い方は、作者のこだわりがあるところかもしれません。
◎18ページ 1ページほか◎
誤「…御存知ないかもしれませんが……」
正「…御(ご)存じないかもしれませんが……」
◎21ページ 12行目ほか◎
誤「…国道一二一号線に突き当たると…」
正「…国道一二一号に突き当たると…」
◎24ページ 7行目ほか◎
誤「…和服姿の有里子に気を遣ったが…」
正「…和服姿の有里子に気を使ったが…」
前作でも指摘しましたが、厳密には間違いではないかもしれません。
新聞用字用語集では、[使]を「一般用語。主に動詞に」、[遣]を「特別
用語。主に名詞に」と区別して説明しています。
[使]は「お使いに行く」「気・心・神経を使う」「使い古し」など。
[遣]は「息遣い」「気遣う」「仮名遣い」「心遣い」「無駄遣い」「文
字遣い」など。
85ページ「多少は有里子を気遣っていたかもしれないが…」の使い方が
よろしいようで。
◎40ページ 7行目◎
誤「神山は炬燵で暖まりながら、部屋を見渡した。」
正「神山は炬燵で温まりながら、部屋を見渡した。」
ストーブで「部屋(の空気)を暖める」のではなく、「冷たさをやわら
げる」という一般的な意味の使い方で、炬燵に入り「足を温める」とい
うことになるでしょう。
85ページで「…神山は炬燵に入った。冷え切った足の先が温まり、心地
好い。」と正しく使っていますので、校正の問題ともいえます。
◎43ページ 2行目◎
誤「(押入れの中に)朱塗りの木箱があり、浴衣と丹前をはじめ湯具一式
が揃っていた。」
正「(押入れの中に)朱塗りの乱れ箱(衣裳盆)があり、浴衣と丹前をは
じめ湯具一式が揃っていた。」
間違いではありません。ですが…古い表現や専門用語を用いて書いてい
る小説ですので、ここは、[乱れ箱]か[衣裳盆(旅館などで浴衣や丹前
を入れる備品)」がよろしいかと。
◎63ページ 4行目ほか◎
誤「…人の住む家からは煙が立ち昇り…」
正「…人の住む家からは煙が立ち上り…」
◎77ページ 17行目◎
誤「小屋の中は狭く、だが温かかった。」
正「小屋の中は狭く、だが暖かかった。」
102ページでは「家の中は、真っ暗だった。だが、暖かい。やはり、火
が焚かれていたのだ。」と、正しく[暖かい]を使っています。
◎90ページ 4行目ほか◎
誤「賄いの里子も、もう家に引き上げている。」
正「賄いの里子も、もう家に引き揚げている。」
◎149ページ 1行目◎
誤「鳥羽・伏見の戦いで戊辰戦争の火蓋が切って落とされた翌日の…」
正「鳥羽・伏見の戦いで戊辰戦争の火蓋が切られた翌日の…」
誤りやすい慣用句の代表が「火蓋(ひぶた)を切って落とす」。
「火蓋を切る」が、「幕を切って落とす」との混用で「火蓋を切って落
とす」になりがちです。
「火蓋を切って落とす」と書いてある辞典もありますが、間違いです。
[火蓋]は、火縄銃の火皿の火口をおおうふた。[切る]は、[開く][外す]
という意味。火縄銃を撃つには、火蓋を開き、火縄の火を火薬に点火す
るため、戦いを始めることを「火蓋を切る」と言うようになったそうで
す。「落とすシーン」はどこにもありません。
◎162ページ 11行目◎
誤「…石段を登る…」
正「…石段を上る…」
◎172ページ 2行目◎
誤「iPhoneの電源を入れ、まず七ツ尾村の阿佐の家に電話を掛けた。」
正「 ? 」
34ページに、七ツ尾村の阿佐の家に着いて「携帯――新しく買ったソフ
トバンクのiPhone――を出すと、やはり思ったとおり圏外になってい
た。」という文章があります。
携帯電話で、「圏外」の七ツ尾村につながらない設定だったはずが…。
206ページには「…iPhoneだよ。この村じゃ電話は通じないけどな」と
の文章があります。
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