誤植.JP
Welcome Guest 
メインメニュー
検索
お問い合わせ
ログイン
ユーザー名:

パスワード:


パスワード紛失

新規登録

地層捜査

  • この出版社に新しい報告を立てることはできません
  • この出版社ではゲスト投稿が禁止されています

なし 地層捜査

msg# 1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2013/8/25 16:00 | 最終変更
nande3  一人前   投稿数: 128
ISBN:978-4-16-381150-5
著者:佐々木 譲(ささき じょう)
発行:2012年2月25日 第1刷

<誤植というより校正ミス? 意図?>

◎3ページ 9行目◎
誤「ゴルフ灼(や)けと見える顔色で…」
正「ゴルフ焼けと見える顔色で…」

 間違いではありませんが…佐々木譲さんのこだわりか?

 [灼](や-く、シャク)は人名用漢字のようです。「ゴルフ焼
 け」でもいいと思いますが、これではニュアンスが伝わらない
 のでしょうね。

◎11ページ 6行目◎
誤「…時効延長の法改正を受けて、このとおり態勢も整えたと…」
正「…時効延長の法改正を受けて、このとおり体制も整えたと…」

 未解決の重大事件の捜査に当たるセクションとして「特命捜査
 対策室」を新設したのですから、一時的・部分的な構えの[態勢]
 ではなく、恒久的・長期的な仕組み、システム化の[体制]になる
 のでは。

 16ページに「あまり本気ではないような態勢にも思えますが」と
 の文章があります。二人で捜査に当たるので、こちらは[態勢]で
 正解。

◎72ページ 18行目◎
誤「…少なくともカネまわりがよくなったようには…」
正「…少なくともカネ回りがよくなったようには…」

 こちらも間違いではありませんが、52ページに「防犯協会で夜回
 りをやった」とあります。

 漢字の使い方の統一で「カネ回り」がよろしいかと。

◎85ページ 4行目◎
誤「だろうな。おれも線香臭いことを言いたかったわけじゃな
  い。」
正「だろうな。おれも抹香臭いことを言いたかったわけじゃな
  い。」

 微妙な表現だと思います。[抹香臭い](仏教的な感じがする。仏くさい)
 という言葉はありますが、[線香臭い]はないような…。
 
 [線香]の匂いが[臭い]とストレートな意味で、本文では使って
 いません。

◎85ページ 9行目など◎
誤「ご存知なんですか?」
正「ご存じなんですか?」

 190ページでは「…さんのことはご存じですか」。混在です。

 [ごぞんじ]をワープロソフトで変換すると[ご存知]が最初に
 示されるからでしょうか、「ご存知の…」「ご存知ですか」
 などの表現を多く目にします。

 [存知](ぞんち=知っていること、承知していること)ではなく
 [存じ](ぞんじ=知っていること、承知)の尊敬語で、[ご]を
 付けています。

 「知っている」「覚える」「考える」「思う」の謙譲語で[存ず
 る]。

◎105ページ 6行目◎
誤「…部屋に戻ったのは、正午三十分だった。」
正「…部屋に戻ったのは、正午三十分過ぎだった。」
  「…部屋に戻ったのは、午後零時三十分だった。」
  「…部屋に戻ったのは、午後零時半だった。」
 
 作者独特の言い回しなのでしょうか?

 時刻の表記で[正午]はありますが、[正午三十分]はないと思い
 ます。昼の十二時(零時)ちょうどは[正午]、零時から一時まで
 の表記は「午後零時十五分」「午後零時半過ぎ」などが一般的
 でしょう(新聞社の書き方から)。

 「正午(から)三十分過ぎだった」が近いニュアンス?

 
投票数:1 平均点:0.00

  条件検索へ


誤植.JP