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生存者ゼロ

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前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿なし | 投稿日時 2014/2/26 19:54 | 最終変更
nande3  一人前   投稿数: 128
ISBN:978-4-8002-0500-1
著者:安生 正(あんじょう ただし)
発行:2013年1月24日 第1刷

<誤植というより校正ミス? 意図的なミス?>

 ※2013年 第11回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作。  
  
◎8ページ 15行目◎
誤「…火の起こし方を学ばせた。」
正「…火の熾し方を学ばせた。」

 「生じる、掘る、立つ、始める」という意なら[起]、火ですの
 で漢字で書くなら常用外ですが[熾]。

◎8ページ 15行目◎
誤「少し遠出して虫取り網を握れば…」
正「少し遠出して虫捕り網を握れば…」

 一般用語の「虫を取る」のではなく、虫を「追いかけていって
 捕らえる」のですから「虫捕り網」に。「捕虫網」という言葉も
 あります。


◎16ページ 4行目◎
誤「六十五ノットの強風が洋上で猛り…」
正「(風速)三十三メートルの強風が洋上で猛り…」

 間違いではありません。しかし、「ノット」は、一般的には船舶
 や航空機の速度を表す単位として知られていますので…。

 気象庁などで通常使われる[風速]の単位はm/s(いわゆる秒
 速)。国際的にはノット (kt) が用いられるとはいえ、馴染まな
 いような気がします。

◎16ページ 12行目◎
誤「ヘリ格納庫から牽引ワイヤーに牽かれた…」
正「ヘリ格納庫から牽引ワイヤに牽かれた…」

 カタカナ語表記は難しいですね。作者の思い入れもあるでしょう
 し。

 「針金、電線・電信線、楽器の金属弦」あるいは「ワイヤ-ロー
 プの略」であるなら、多くの国語辞典、カタカナ語辞典で
 [ワイヤ]となっています。

 「音引き」「長音」の記号「ー」が曲者で、最近は省略して
 言葉を短くする傾向がありますが、[ワイヤ]は逆パターンの
 ようです。

 同じページに「ー」の取れた「ボディ」が出てきます。こちらは
 「ボディー」が一般的表記になります。

 41ページの「セキュリティ(ー)カード」なども。

◎23ページ 19行目◎
誤「…命令に、はっ、と全員が背筋を伸ばした敬礼で答えた。」
正「…命令に、はっ、と全員が背筋を伸ばした敬礼で応えた。」

 難しい表現です。「返答」の意味ではなく、「働き掛けに報い
 る、応じる」という意味になるとしたら[応]でしょうか。

◎36ページ 9行目◎
誤「その拍子に、机の上からの写真立てが床に落ちた。」
正「その拍子に、机の上から写真立てが床に落ちた。」

 単純に「の」は不要?

◎39ページ 11行目◎
誤「言葉使いとは裏腹に…」
正「言葉遣いとは裏腹に…」

 一般用語で主に動詞につく[使]ではなく、名詞につく特別用語
 の[遣]を使って、「言葉の使い方」を意味する名詞[言葉遣
 い]に。

◎39ページ 15行目◎
誤「…安物の整髪剤の匂いが鼻をついた。」
正「…安物の整髪料の匂いが鼻をついた。」

 コスメ業界では「整髪料」が一般的なようです。

 ウィキペディアには「整髪料(せいはつりょう、Hair styling
 products)とは、髪型を整えたり固定したりする目的で、頭髪に
 塗布するものをいう。ヘアースタイリング剤とも。」とあり。

◎40ページ 10行目ほか◎
誤「学園西大通りから十九号線を走るパトカーは…」
正「学園西大通りから国道十九号を走るパトカーは…」

 一般的に「○○号線」と呼称されていますが、道路法に基づく
 国道などの表記は、道路番号・路線番号のみが正式。「国道19
 号」となります。新聞用字用語集にもその旨が書かれています。

 176ページでは、「国道二七四号線」と「国道二七四号」が混在
 しています。

 また、漢数字の書き方で「十九」「二七四」など単位を入れるか
 入れないか、統一の問題もあります。「十九号」→「一九号」
 (百の位から単位省略形?)。

 さらに、通りの名称です。「学園西大通り」か「学園西大通」
 か。調べてはいませんが、正式な名称のほうがよろしいかと。
 ちなみに、札幌市では「り」を送らず「○○通」です。

◎48ページ 10行目◎
誤「とりあえず、一度、研究所まで同行願います。」
正「取りあ(敢)えず、一度、研究所まで同行願います。」

 新聞漢字表にない音・訓ですので、平仮名表記が適切なので
 しょうが、バラバラの表記で出てきます。校正の問題です。

 50ページに「取る物も取りあえず」、122ページでは「取り敢え
 ず」になっています。

◎48ページ 18行目◎
誤「博士もよくご存知の…」
正「博士もよくご存じの…」

 228ページでは正しく「ご存じ」と使っています。

◎56ページ 15行目◎
誤「…いっさい説明がない。」
正「…一切説明がない。」

 次ページ57ページに「一切感じさせない」、127ページに「一切
 合切」とあります。

◎57ページ 16行目◎
誤「これは~の滞留期間を超えてはいないが…」
正「これは~の滞留期間を越えてはいないが…」

◎85ページ 17行目◎
誤「…併行して~聴聞会が始まろうとしていた。」
正「…並行して~聴聞会が始まろうとしていた。」

 間違いではないのですが…一般的には[並行]でしょうか。

◎92ページ 7行目◎
誤「夜になれば満点の星と輝く月の光が…」
正「夜になれば満天の星と輝く月の光が…」

◎92ページ 10行目◎
誤「…水蒸気が立ち篭める。」
正「…水蒸気が立ち籠める(立ち込める)。」

 間違いではないのですが、常用外漢字ということで。

◎98ページ 2行目◎
誤「…パイロットの右肩が競り上がる。」
正「…パイロットの右肩がせり上がる。」

 競争して値段をしだいにあげていく、のではなく「下からしだい
 に押し上げる、だんだんと大きくする」意味なので、漢字で書く
 なら「迫り上がる」か平仮名で「せり上がる」(舞台・舞台装置
 の「せり」「せり出し」と同じ)。

◎98ページ 2行目◎
誤「…かけ声とともに…」
正「…掛け声とともに…」

 これも間違いではありませんが、同じページに「差し掛かる」と
 ありますので。

◎100ページ 13行目◎
誤「…屋根瓦のほとんどが滑り落ちて…」
正「…?のほとんどが滑り落ちて…」

 表現の問題です。北海道標津郡標津町川北の情景なのですが、
 「瓦葺」の家は、たぶん、無いと思います。北海道では、三角屋
 根(近年は無落雪の平らな屋根も)、トタン葺きが一般的です。

 「雨樋」も出てきますが、これも北海道の住宅には少ないでしょ
 う。「家の板囲い」(102ページ)も海辺の古びた町にしか見ら
 れなくなりました(海からの風を防ぐためのもの)。

◎108ページ 7行目◎
誤「…適切な治療と抗菌薬の使用ができる体制を整えつつある。」
正「…適切な治療と抗菌薬の使用ができる態勢を整えつつある。」

◎108ページ 11行目◎
誤「…当該新感染症に冒された疑いのある者と…」
正「…当該新感染症に侵された疑いのある者と…」

◎129ページ 18行目◎
誤「…鞄から身分証明署と命令書を差し出した。」
正「…鞄から身分証明書と命令書を差し出した。」

◎131ページ 14行目◎
誤「…二人とも時宣(ルビ=じぎ)をわきまえろ。」
正「…二人とも時宜(ルビ=じぎ)をわきまえろ。」

 ルビを振っているのに、[宜]が[宣]となる見た目が似ている
 漢字の間違いパターン。

◎137ページ 9行目◎
誤「野外演習での光波による模擬銃撃線など子供のお遊びだ。」
正「野外演習での光波による模擬銃撃戦など子供のお遊びだ。」

◎137ページ 17行目◎
誤「…化学的鑑定といった類いの調査はできない。」
正「…化学的鑑定といった類の調査はできない。」

 「るい」も「たぐい」も、漢字なら[類]かと。

◎147ページ 1行目ほか◎
誤「夜間訓練で放たれた曳航弾…」
正「夜間訓練で放たれた曳光弾…」
 
 
 曳光弾(えいこうだん、英: Tracer ammunition)は、射撃後、
 飛んでいく間に発光することで軌跡がわかるようになっている
 弾丸のことである。(ウイキペディアから)

◎180ページ 17行目◎
誤「負傷者を手当しろ」
正「負傷者を手当てしろ」

◎181ページ 17行目◎
誤「テーブル上のエンカンには~吸殻が…」
正「テーブル上のエンカン(煙缶)には~吸殻が…」

 急に出てきた「エンカン」。吸殻が出てくるのでタバコの関係
 だと想像できますが…自衛隊用語(隠語)らしいです。灰皿の
 ことみたいですね。間違いではないのですが、難しい。


◎209ページ 3行目◎
誤「…北の国で起こっていることに…」
正「…北国で起こっていることに…」

 間違いではないのでしょうが、違和感があります。

◎209ページ 11行目◎
誤「右手を挙げて運転手に礼を伝えた…」
正「右手を上げて運転手に礼を伝えた…」

 ほかのページにも「右手を挙げて」が出てきます。
 
 このページは、「ありがとう」と言葉に出さないで、手を顔の
 高さくらいに上げた「サンキューポーズ」なので「上げて」に
 なると思います。(「手を上げて伸びをする」と同じ使い方)

 ほかのページは、「挙手」の意味で「手を挙げて」います。

◎210ページ 3行目◎
誤「…階段を登ろうとした。」
正「…階段を上ろうとした。」

◎243ページ 11行目◎
誤「ロッカールームへ通じるドアの手間に膝をついた…」
正「ロッカールームへ通じるドアの手前?に膝をついた…」

 「ドアの手間」の意味が分かりません。[手間]は、「骨折り、
 めんどう、煩雑な手段、労力、時間などを必要とすること。ま
 た、その労力など」のことだと思うのですが、これでは意味を
 なさないような…。

◎287ページ 7行目◎
誤「元々、私は一人ぼっちです」
正「元々、私は独りぼっちです」

◎310ページ 8行目ほか◎
誤「私たちはここを引き上げます。」
正「私たちはここを引き揚げます。」

◎332ページ 16行目◎
誤「…この任務にあたることを命じられた…」
正「…この任務に当たることを命じられた…」

 「あたる」「当たる」「あてる」「当てる」が混在しています。
 統一を。

◎奥付の著者略歴◎
誤「京都大学大学院工学研究科卒」
正「京都大学大学院工学研究科修了」

 大学院でしたら「卒業」ではなく「修了」かと。

※面白く読みました。が、気になる箇所が多々。重版や文庫化の際
 に正しく表記されることを望みます。
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