回廊封鎖
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投稿日時 2013/11/4 16:28 | 最終変更
nande3
投稿数: 128
ISBN:978-4-08-771467-8
著者:佐々木 譲(ささき じょう)
発行:2012年8月10日 第1刷
<誤植というより校正ミス? 意図的なミス?>
◎7ページ 12行目◎
誤「…三十歳をいくつか超えた年齢のはずだ。」
正「…三十歳をいくつか越えた年齢のはずだ。」
『新聞用字用語集』の説明から>
[越]は「ある地点や物の上・時期を越えて先へ行く、年月を経
る、越権」の意味で、例として「一線を越える」「国境を越えて
亡命」「素人の域を越える」「山を越える」「六十の坂を越す」
など。
[超]は「一定の分量・限界を過ぎて先に行く、基準を上回る、追
い抜く、超過」の意味で、例として「気温が三十度を超える」
「50%を超える」「国境を超えた愛」「範囲・枠を超える」「平均
寿命が七十五歳を超える」「目標を超える」など。
125ページに「それは法律の範囲を超えてもなされるべき…」、
129ページに「とうに一線を越えてしまった男だとしたら…」、
157ページに「年は六十をいくつか超えたあたりだ。」、
168ページに「国境を越えて活動でき、かつ資金も豊富に集め
られる…」という記述があります。
年齢表現のときのみ間違った使い方ではないかと思います。
◎51ページ 4行目ほか◎
誤「たしかだ。」
正「確かだ。」
間違いではありませんが…。
58ページには「きょう、たしかミニーは新作映画のことで…」、
154ページには「驚きを隠して確かめた。」、169ページには「た
しかにそのような面があったことは事実だが…」という表現があ
ります。
ほかのページにも出てきますが、動詞[確かめる]は漢字を使い、
形容動詞・副詞として使うときは[たしか][たしかに]と平仮名に
しています。
漢字表記に統一したほうが読みやすいと感じます。
この小説には「ひと(人)」「ひとつ(一つ)」「ふたり(二
人)」など平仮名表記が目立ち、違和感のような読みにくさが
ありました。
漢字の使い方には作家の意図があると思われます。が、平仮名が
多ければいい、少ないほうがいいとは一概に言えず、読みやすい
バランスがあると思います。漢字と平仮名の割合ですね。文脈に
よる活用が重要でしょう。
1、2までは平仮名で3以上は漢字という根拠の希薄な書き分けも
あるようですが、いかがなものか。
「ひとつ」「一つ」「ふたつ」「二つ」「みっつ」「三(みっ)
つ」「よっつ」「四(よっ)つ」「いつつ」「五つ」「むっつ」
「六(むっ)つ」…(新聞社では「ひとつ」「ふたつ」…と読む
場合は漢数字を用いています)
「ひとびと」「ひとりひとり」「ひとっこひとりいない」「さん
にん」「さんにんよれば…」
「人々」「一人ひとり」「一人一人」「人っ子一人いない」
「三人官女」「三人寄れば文殊の知恵」
著者:佐々木 譲(ささき じょう)
発行:2012年8月10日 第1刷
<誤植というより校正ミス? 意図的なミス?>
◎7ページ 12行目◎
誤「…三十歳をいくつか超えた年齢のはずだ。」
正「…三十歳をいくつか越えた年齢のはずだ。」
『新聞用字用語集』の説明から>
[越]は「ある地点や物の上・時期を越えて先へ行く、年月を経
る、越権」の意味で、例として「一線を越える」「国境を越えて
亡命」「素人の域を越える」「山を越える」「六十の坂を越す」
など。
[超]は「一定の分量・限界を過ぎて先に行く、基準を上回る、追
い抜く、超過」の意味で、例として「気温が三十度を超える」
「50%を超える」「国境を超えた愛」「範囲・枠を超える」「平均
寿命が七十五歳を超える」「目標を超える」など。
125ページに「それは法律の範囲を超えてもなされるべき…」、
129ページに「とうに一線を越えてしまった男だとしたら…」、
157ページに「年は六十をいくつか超えたあたりだ。」、
168ページに「国境を越えて活動でき、かつ資金も豊富に集め
られる…」という記述があります。
年齢表現のときのみ間違った使い方ではないかと思います。
◎51ページ 4行目ほか◎
誤「たしかだ。」
正「確かだ。」
間違いではありませんが…。
58ページには「きょう、たしかミニーは新作映画のことで…」、
154ページには「驚きを隠して確かめた。」、169ページには「た
しかにそのような面があったことは事実だが…」という表現があ
ります。
ほかのページにも出てきますが、動詞[確かめる]は漢字を使い、
形容動詞・副詞として使うときは[たしか][たしかに]と平仮名に
しています。
漢字表記に統一したほうが読みやすいと感じます。
この小説には「ひと(人)」「ひとつ(一つ)」「ふたり(二
人)」など平仮名表記が目立ち、違和感のような読みにくさが
ありました。
漢字の使い方には作家の意図があると思われます。が、平仮名が
多ければいい、少ないほうがいいとは一概に言えず、読みやすい
バランスがあると思います。漢字と平仮名の割合ですね。文脈に
よる活用が重要でしょう。
1、2までは平仮名で3以上は漢字という根拠の希薄な書き分けも
あるようですが、いかがなものか。
「ひとつ」「一つ」「ふたつ」「二つ」「みっつ」「三(みっ)
つ」「よっつ」「四(よっ)つ」「いつつ」「五つ」「むっつ」
「六(むっ)つ」…(新聞社では「ひとつ」「ふたつ」…と読む
場合は漢数字を用いています)
「ひとびと」「ひとりひとり」「ひとっこひとりいない」「さん
にん」「さんにんよれば…」
「人々」「一人ひとり」「一人一人」「人っ子一人いない」
「三人官女」「三人寄れば文殊の知恵」
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- 回廊封鎖 (nande3, 2013/11/4 16:28)