傷
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投稿日時 2014/4/18 22:34
nande3
投稿数: 128
ISBN:978-4-06-218564-6
著者:堂場 瞬一(どうば しゅんいち)
発行:2013年9月18日 第1刷
<誤植というより校正ミス? 意図?>
◎27ページ 8行目◎
誤「…後で怒られるのを覚悟して、進んで手を上げるべきなのか。」
正「…後で怒られるのを覚悟して、進んで手を挙げるべきなのか。」
「手を上げて伸びをする」のではなく、拳銃を突きつけられて
「手を上げる(ホールドアップ)」のでもなく、殴るなど一般用
語で「手を上げる」でもなく、[挙手]の意で「手を挙げる」のだ
と思います。
67ページに「…阪東がすっと手を上げる。リモコンを操作した
のか、ドアが開いた。」という文章があります。
ポケットからリモコンを取り出し、腕を水平くらいまで持ち上げ
て受光器に向ける動作の説明でしょう。
「下げる・下がる」の対語の[上げる]を用いる場面だと思います。
「やあ」と控えめに手を上げてあいさつする。
手の位置で、[上]を使うのか[挙]を使うのかが、決まることもある
かもしれません。
71ページに「最初に手を上げたんだから、最後まで責任を取れよ」。
ここは[挙]でしょうか。
91ページに「一つ、いいですか」「青井は恐る恐る手を挙げた」
という文章があります。こちらは、正しい使い方です。
135ページには「何だかなあ………ここまで出かかってるんだけ
ど」「菊池が手を水平に挙げて、喉に当てる」という文章があり
ます。アイーンのポーズ?
ここは[挙]がいいのか、[上]になるのか、難しいですね。
◎93ページ 2行目◎
誤「…天を仰いで煙草の煙を噴き上げる。」
正「…天を仰いで煙草の煙を吹き上げる。」
難しい漢字の用法です。「噴き上げる」が正しいかも。
[吹く]は一般用語。[噴く]は、[噴出]のニュアンスが強く、「蒸
気を噴き上げる」「エンジンが火を噴く」「火山弾が噴き上が
る」などと使うようです。
口を火山の噴火口に見立て、煙草の煙を噴煙になぞらえるなら
「噴き上げる」でしょうか。
135ページに、「…煙草部屋に向かった。…ドアを開けた瞬間、
空気清浄機では処理しきれない煙が噴き出して…」という文章が
あります。ここは[噴き出す]ですね。
◎121ページ 5行目◎
誤「…球団にも取材を申しこんでくれませんか?」
正「…球団にも取材を申し込んでくれませんか?」
間違いではありませんが、細かく見ていくと、127ページに「…
全ての取材申し込みをカットしている」とあります。漢字表記で
統一を。
◎164ページ 11行目◎
誤「…二階と三階には、それぞれベランダが張り出していた。」
正「…二階と三階には、それぞれバルコニーが張り出していた。」
最近は、[ベランダ]と[バルコニー]が同じ意味で使われることが
多いようです。
ですが、「ベランダは屋根と床のあるもので、ベランダの中で
も、二階以上にあって手すりや壁があるのがバルコニー」という
説明があります。
また、建築用語としての区別は、「ベランダは屋根付きのスペー
ス、バルコニーは屋根のないスペース」とされています。
文章から屋根の有無は分かりませんが、「鉄製の手すり」という
語が出てきますので[バルコニー]がよさそうです。
◎165ページ 3行目◎
誤「…もう四十歳はとうに超えている。」
正「…もう四十歳はとうに越えている。」
「時間・場所・点を通り過ぎる」という意味で[越える]。
「数量・基準・限度を上回る」という意味では[超える]。
192ページに「軽く百八十センチは越えていそうで…」とある
のに、252ページでは「三十歳を超えてから、がくんと成績が
落ちた。」と。
289ページ「あんた、限界を超えているよ」、323ページ「引退の
平均年齢は二十九歳ぐらいじゃないかな。それを超えたら…」
とあります。
[限界]や[枠]は[超える]、「平均寿命が七十五歳を超える」ので
すが、「二十九歳という平均年齢」の[ライン]を[越える]と解釈
できるのでは。
◎253ページ 17行目ほか◎
誤「何もなければ、とうに引き上げている時間である。」
正「何もなければ、とうに引き揚げている時間である。」
著者:堂場 瞬一(どうば しゅんいち)
発行:2013年9月18日 第1刷
<誤植というより校正ミス? 意図?>
◎27ページ 8行目◎
誤「…後で怒られるのを覚悟して、進んで手を上げるべきなのか。」
正「…後で怒られるのを覚悟して、進んで手を挙げるべきなのか。」
「手を上げて伸びをする」のではなく、拳銃を突きつけられて
「手を上げる(ホールドアップ)」のでもなく、殴るなど一般用
語で「手を上げる」でもなく、[挙手]の意で「手を挙げる」のだ
と思います。
67ページに「…阪東がすっと手を上げる。リモコンを操作した
のか、ドアが開いた。」という文章があります。
ポケットからリモコンを取り出し、腕を水平くらいまで持ち上げ
て受光器に向ける動作の説明でしょう。
「下げる・下がる」の対語の[上げる]を用いる場面だと思います。
「やあ」と控えめに手を上げてあいさつする。
手の位置で、[上]を使うのか[挙]を使うのかが、決まることもある
かもしれません。
71ページに「最初に手を上げたんだから、最後まで責任を取れよ」。
ここは[挙]でしょうか。
91ページに「一つ、いいですか」「青井は恐る恐る手を挙げた」
という文章があります。こちらは、正しい使い方です。
135ページには「何だかなあ………ここまで出かかってるんだけ
ど」「菊池が手を水平に挙げて、喉に当てる」という文章があり
ます。アイーンのポーズ?
ここは[挙]がいいのか、[上]になるのか、難しいですね。
◎93ページ 2行目◎
誤「…天を仰いで煙草の煙を噴き上げる。」
正「…天を仰いで煙草の煙を吹き上げる。」
難しい漢字の用法です。「噴き上げる」が正しいかも。
[吹く]は一般用語。[噴く]は、[噴出]のニュアンスが強く、「蒸
気を噴き上げる」「エンジンが火を噴く」「火山弾が噴き上が
る」などと使うようです。
口を火山の噴火口に見立て、煙草の煙を噴煙になぞらえるなら
「噴き上げる」でしょうか。
135ページに、「…煙草部屋に向かった。…ドアを開けた瞬間、
空気清浄機では処理しきれない煙が噴き出して…」という文章が
あります。ここは[噴き出す]ですね。
◎121ページ 5行目◎
誤「…球団にも取材を申しこんでくれませんか?」
正「…球団にも取材を申し込んでくれませんか?」
間違いではありませんが、細かく見ていくと、127ページに「…
全ての取材申し込みをカットしている」とあります。漢字表記で
統一を。
◎164ページ 11行目◎
誤「…二階と三階には、それぞれベランダが張り出していた。」
正「…二階と三階には、それぞれバルコニーが張り出していた。」
最近は、[ベランダ]と[バルコニー]が同じ意味で使われることが
多いようです。
ですが、「ベランダは屋根と床のあるもので、ベランダの中で
も、二階以上にあって手すりや壁があるのがバルコニー」という
説明があります。
また、建築用語としての区別は、「ベランダは屋根付きのスペー
ス、バルコニーは屋根のないスペース」とされています。
文章から屋根の有無は分かりませんが、「鉄製の手すり」という
語が出てきますので[バルコニー]がよさそうです。
◎165ページ 3行目◎
誤「…もう四十歳はとうに超えている。」
正「…もう四十歳はとうに越えている。」
「時間・場所・点を通り過ぎる」という意味で[越える]。
「数量・基準・限度を上回る」という意味では[超える]。
192ページに「軽く百八十センチは越えていそうで…」とある
のに、252ページでは「三十歳を超えてから、がくんと成績が
落ちた。」と。
289ページ「あんた、限界を超えているよ」、323ページ「引退の
平均年齢は二十九歳ぐらいじゃないかな。それを超えたら…」
とあります。
[限界]や[枠]は[超える]、「平均寿命が七十五歳を超える」ので
すが、「二十九歳という平均年齢」の[ライン]を[越える]と解釈
できるのでは。
◎253ページ 17行目ほか◎
誤「何もなければ、とうに引き上げている時間である。」
正「何もなければ、とうに引き揚げている時間である。」
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