幸 SACHI
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投稿日時 2014/4/21 22:54
nande3
投稿数: 128
ISBN:978-4-7584-1210-0
著者:香納 諒一 (かのう りょういち)
発行:2013年1月18日 第1刷
<誤植というより校正ミス? 意図?>
◎84ページ 13行目◎
誤「片ページはそっくり写真に当てられ…」
正「片ページはそっくり写真に充てられ…」
一般的な用法で[当]でも良いかもしれませんが…[充当]という意味
では[充てる]か。
◎86ページ 7行目◎
誤「私は謝意を口にしてもう引き上げてしまいたかったが…」
正「私は謝意を口にしてもう引き揚げてしまいたかったが…」
「引っ張り上げる」のではなく、「元の場所に戻る」という意味
ですので[引き揚げる]に。
「引き上げる時に(スイッチを)誰か切ったんだろ」(112P)、
「…そう嘘をついて先に引き上げたわけです」(116P)など前半の
ページに間違いが散見されます。
後半ページでは「…沙千が東京からこっちへ引き揚げた二年後に」
(198P)、「…次の作品についてお話を聞けたら、すぐに引き揚げ
ます」(203P)など、正しく使っています。
校正者が代わったのでしょうか?
154ページでは「…死体を川岸へと引き上げた」「足下からジッ
パーを引き上げれば…」と正しく[引き上げる]を使っています。
◎139ページ 18行目ほか◎
誤「…ヒラ刑事として、停年までの残り時間を過ごすのだ。」
正「…ヒラ刑事として、定年までの残り時間を過ごすのだ。」
間違いとは言えませんが、現在の一般的な表記は[定年]。戦前は
[停年]が多かったようです。
昭和20年代後半になって法令用語は「定年」に統一されることにな
り、これをきっかけに一般に[停年]より[定年]が広く使われるよう
になったようです。新聞や放送関係も[定年]で統一しています。
あえて意味づけすると、
[定年]=法規・規則により、一定の年齢到達を事由に退官・退職す
ることになっている年齢。また、退官・退職すること。
[停年]=大学や自衛隊での、定年のこと。
のようです。
「定年後まで払い続ける長いローンを組み…」と278ページでは
使っていますので、「校正の揺らぎ」ですね。
◎145ページ 2行目◎
誤「認知症に冒されたあの老婆が…」
正「認知症に侵されたあの老婆が…」
微妙な表記です。
[冒す]には「病気や眠気や特別な思想や感情などが、人にとりつ
く。<肺が―される>」との意味もあり、辞典にこう説明があり
ました。
[侵害]というとらえ方で「病魔に侵される」と使いますので、[侵]
でしょうか。
◎183ページ 16行目◎
誤「…特別な席を宛(ルビ=あてが)われるようになったらしい。」
正「…特別な席を宛(ルビ=あて)がわれるようになったらしい。」
送り仮名は[宛がう]。
◎217ページ 16行目◎
誤「ショッピングエリアを作り上げる計画ですよ。」
正「ショッピングエリアを造り上げる計画ですよ。」
[計画]を[作る]のではなく、[造成]という意味で[造る]でしょう。
◎363ページ 6行目◎
誤「…少しはマシな未来を作るのに役立っているんだろうかって」
正「…少しはマシな未来をつくるのに役立っているんだろうかって」
微妙ですが…新聞用字用語集では、「主に抽象名詞を対象に」使う
ときは平仮名[つくる]と規定しています。「町づくり、歴史をつく
る、体力づくり、時間をつくる」など。
著者:香納 諒一 (かのう りょういち)
発行:2013年1月18日 第1刷
<誤植というより校正ミス? 意図?>
◎84ページ 13行目◎
誤「片ページはそっくり写真に当てられ…」
正「片ページはそっくり写真に充てられ…」
一般的な用法で[当]でも良いかもしれませんが…[充当]という意味
では[充てる]か。
◎86ページ 7行目◎
誤「私は謝意を口にしてもう引き上げてしまいたかったが…」
正「私は謝意を口にしてもう引き揚げてしまいたかったが…」
「引っ張り上げる」のではなく、「元の場所に戻る」という意味
ですので[引き揚げる]に。
「引き上げる時に(スイッチを)誰か切ったんだろ」(112P)、
「…そう嘘をついて先に引き上げたわけです」(116P)など前半の
ページに間違いが散見されます。
後半ページでは「…沙千が東京からこっちへ引き揚げた二年後に」
(198P)、「…次の作品についてお話を聞けたら、すぐに引き揚げ
ます」(203P)など、正しく使っています。
校正者が代わったのでしょうか?
154ページでは「…死体を川岸へと引き上げた」「足下からジッ
パーを引き上げれば…」と正しく[引き上げる]を使っています。
◎139ページ 18行目ほか◎
誤「…ヒラ刑事として、停年までの残り時間を過ごすのだ。」
正「…ヒラ刑事として、定年までの残り時間を過ごすのだ。」
間違いとは言えませんが、現在の一般的な表記は[定年]。戦前は
[停年]が多かったようです。
昭和20年代後半になって法令用語は「定年」に統一されることにな
り、これをきっかけに一般に[停年]より[定年]が広く使われるよう
になったようです。新聞や放送関係も[定年]で統一しています。
あえて意味づけすると、
[定年]=法規・規則により、一定の年齢到達を事由に退官・退職す
ることになっている年齢。また、退官・退職すること。
[停年]=大学や自衛隊での、定年のこと。
のようです。
「定年後まで払い続ける長いローンを組み…」と278ページでは
使っていますので、「校正の揺らぎ」ですね。
◎145ページ 2行目◎
誤「認知症に冒されたあの老婆が…」
正「認知症に侵されたあの老婆が…」
微妙な表記です。
[冒す]には「病気や眠気や特別な思想や感情などが、人にとりつ
く。<肺が―される>」との意味もあり、辞典にこう説明があり
ました。
[侵害]というとらえ方で「病魔に侵される」と使いますので、[侵]
でしょうか。
◎183ページ 16行目◎
誤「…特別な席を宛(ルビ=あてが)われるようになったらしい。」
正「…特別な席を宛(ルビ=あて)がわれるようになったらしい。」
送り仮名は[宛がう]。
◎217ページ 16行目◎
誤「ショッピングエリアを作り上げる計画ですよ。」
正「ショッピングエリアを造り上げる計画ですよ。」
[計画]を[作る]のではなく、[造成]という意味で[造る]でしょう。
◎363ページ 6行目◎
誤「…少しはマシな未来を作るのに役立っているんだろうかって」
正「…少しはマシな未来をつくるのに役立っているんだろうかって」
微妙ですが…新聞用字用語集では、「主に抽象名詞を対象に」使う
ときは平仮名[つくる]と規定しています。「町づくり、歴史をつく
る、体力づくり、時間をつくる」など。
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- 幸 SACHI (nande3, 2014/4/21 22:54)