狸汁(たぬきじる) 銀次と町子の人情艶話
- depth:
- 0
前の投稿
-
次の投稿
|
親投稿
-
子投稿なし
|
投稿日時 2014/10/6 15:26
nande3
投稿数: 128
ISBN:978-4-334-92690-8
著者:柴田 哲孝(しばた てつたか)
発行:2009年11月25日 初版第1刷
『小説宝石』掲載作品をまとめた短編集。異色の“食彩ロマン”。
<誤植というより校正ミス? 意図?>
◎21ページ 14行目◎
誤「…私の通り名を御存知かな」
正「…私の通り名を御(ご)存じかな」
◎76ページ 3行目◎
誤「三〇代でアパレル関連の会社を起こし…」
正「三〇代でアパレル関連の会社を興し…」
◎91ページ 9行目◎
誤「国道四一〇号線に下りて南に向かうと…」
正「国道四一〇号に下りて南に向かうと…」
間違いとは言い切れませんが、正式には「道路番号」のみ。
◎95ページ 15行目ほか◎
誤「…父親の酒の当てにも常に鯨の…」
正「…父親の酒のアテにも常に鯨の…」
これも間違いとは言えないのですが、疑問が生じます。
「酒の“あて”」は、関西の日常用語で、「お摘(つま)み」とか「肴(さ
かな)」よりもよく使うようです。
ウィキベディアの[肴]の説明に「酒を飲む際に添える食品を意味す
る語。派生して、酒を飲む際に共に楽しむ様々な対象(歌舞や面白
い話題など)も肴と呼ばれる。酒肴(しゅこう)、酒にあてがうことから
アテと呼ぶ事もある。 つまみともいう。」とあります。
漢字で書くなら、どんな字をアテルか?
「あてがう」、「あてがい扶持(ぶち)」からきた言葉ではないか、と
いう説が有力だとしたら、「宛てがう/充てがう」。
平仮名「あて」か片仮名で「アテ」がよろしいかと。
◎114ページ 6行目◎
誤「もしくは二〇キロを越えることもある。」
正「もしくは二〇キロを超えることもある。」
「超過」という意味で[超]に。
[超]と[越]の使い分けに悩むところですが、152ページでは「今年初
めて三〇度を超え」と使っています。(別月掲載の短編なので、校
正などの環境は違うかもしれません)
111ページには「この春には齢九〇を越えたと聞くが…」、186ペー
ジには「すでに齢九〇を超えている」とあります。こちらは、「年月を
経る」という意味で[越]でしょう。
◎152ページ 8行目◎
誤「…梅雨に入っても過しにくい日々が続いている。」
正「…梅雨に入っても過ごしにくい日々が続いている。」
単純に送り仮名の間違いでしょうか?
◎152ページ 11行目◎
誤「レースの帽子の編み目から強い陽差しが差し込み…」
正「レースの帽子の編み目から強い日差しが入り込み…」
「レースの帽子の編み目から強い陽が差し込み…」
まず、[ひざし]。一般的な辞典では[日差し][陽射し]となっています。
また、「日差し(陽射し)が差し込む」は重複表現になると思います。
156ページに出てくる「ふと上を見上げた。」も重複表現に当たるか
と。
◎155ページ 14行目ほか◎
誤「そしてまた坂を登る。」
正「そしてまた坂を上る。」
◎156ページ 2行目ほか◎
誤「やがて路地は小さな階段を登り…」
正「やがて路地は小さな階段を上り…」
「坂を上る」「上り口(階段)」「屋根に上る」などと同じで、
「下ろす・下りる・下りの対語」の[上る]を[階段]には使いま
す。(新聞用字用語集から)
「よじのぼる」意味では[登る]。「木に登る」「登り口(山)」
「マウンドに登る」「演壇に登る」など。
※細かくなりますが、「気を遣う」「気を使う」が出てきます。漢字の使
い方が統一されていません。
著者:柴田 哲孝(しばた てつたか)
発行:2009年11月25日 初版第1刷
『小説宝石』掲載作品をまとめた短編集。異色の“食彩ロマン”。
<誤植というより校正ミス? 意図?>
◎21ページ 14行目◎
誤「…私の通り名を御存知かな」
正「…私の通り名を御(ご)存じかな」
◎76ページ 3行目◎
誤「三〇代でアパレル関連の会社を起こし…」
正「三〇代でアパレル関連の会社を興し…」
◎91ページ 9行目◎
誤「国道四一〇号線に下りて南に向かうと…」
正「国道四一〇号に下りて南に向かうと…」
間違いとは言い切れませんが、正式には「道路番号」のみ。
◎95ページ 15行目ほか◎
誤「…父親の酒の当てにも常に鯨の…」
正「…父親の酒のアテにも常に鯨の…」
これも間違いとは言えないのですが、疑問が生じます。
「酒の“あて”」は、関西の日常用語で、「お摘(つま)み」とか「肴(さ
かな)」よりもよく使うようです。
ウィキベディアの[肴]の説明に「酒を飲む際に添える食品を意味す
る語。派生して、酒を飲む際に共に楽しむ様々な対象(歌舞や面白
い話題など)も肴と呼ばれる。酒肴(しゅこう)、酒にあてがうことから
アテと呼ぶ事もある。 つまみともいう。」とあります。
漢字で書くなら、どんな字をアテルか?
「あてがう」、「あてがい扶持(ぶち)」からきた言葉ではないか、と
いう説が有力だとしたら、「宛てがう/充てがう」。
平仮名「あて」か片仮名で「アテ」がよろしいかと。
◎114ページ 6行目◎
誤「もしくは二〇キロを越えることもある。」
正「もしくは二〇キロを超えることもある。」
「超過」という意味で[超]に。
[超]と[越]の使い分けに悩むところですが、152ページでは「今年初
めて三〇度を超え」と使っています。(別月掲載の短編なので、校
正などの環境は違うかもしれません)
111ページには「この春には齢九〇を越えたと聞くが…」、186ペー
ジには「すでに齢九〇を超えている」とあります。こちらは、「年月を
経る」という意味で[越]でしょう。
◎152ページ 8行目◎
誤「…梅雨に入っても過しにくい日々が続いている。」
正「…梅雨に入っても過ごしにくい日々が続いている。」
単純に送り仮名の間違いでしょうか?
◎152ページ 11行目◎
誤「レースの帽子の編み目から強い陽差しが差し込み…」
正「レースの帽子の編み目から強い日差しが入り込み…」
「レースの帽子の編み目から強い陽が差し込み…」
まず、[ひざし]。一般的な辞典では[日差し][陽射し]となっています。
また、「日差し(陽射し)が差し込む」は重複表現になると思います。
156ページに出てくる「ふと上を見上げた。」も重複表現に当たるか
と。
◎155ページ 14行目ほか◎
誤「そしてまた坂を登る。」
正「そしてまた坂を上る。」
◎156ページ 2行目ほか◎
誤「やがて路地は小さな階段を登り…」
正「やがて路地は小さな階段を上り…」
「坂を上る」「上り口(階段)」「屋根に上る」などと同じで、
「下ろす・下りる・下りの対語」の[上る]を[階段]には使いま
す。(新聞用字用語集から)
「よじのぼる」意味では[登る]。「木に登る」「登り口(山)」
「マウンドに登る」「演壇に登る」など。
※細かくなりますが、「気を遣う」「気を使う」が出てきます。漢字の使
い方が統一されていません。
投票数:1
平均点:0.00
投稿ツリー
- 狸汁(たぬきじる) 銀次と町子の人情艶話 (nande3, 2014/10/6 15:26)