FLY TRAP フライ・トラップ ―JWAT・小松原雪野巡査部長の捜査日記―
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投稿日時 2014/10/29 14:36
nande3
投稿数: 128
ISBN:978-4-16-783839-3
著者:高嶋哲夫(たかしま てつお)
発行:2013年2月10日 第1刷(文春文庫)
文庫オリジナル小説。
<誤植というより校正ミス? 意図?>
◎13ページ 5行目◎
誤「両名の管轄を超えた行動のために…」
正「両名の管轄を越えた行動のために…」
新聞用字用語集から。「ある地点や物の上・時期を越えて先へ
行く、年月を経る、越権」の意は[越]に。
「一定の分量・限界を過ぎて先に行く、基準を上回る、追い抜
く、超過」の意では[超]に。
27ページの「もう生活安全部の領域を超えている。」も[越]に。
同じく109ページの「すでに少年犯罪の域を超えてるって言ってい
るんです。」も。
◎108ページ 14行目◎
誤「いや、そうとも言えません。僕たちは、子供と女性の安全を守
ることが第一です。…」
正「いや、そうとも言えません。僕たちは、子供と女性の安全を護
ることが第一です。…」
間違いではなく正しい使い方なのですが、同じページの3行目の
「私は警官です。だから、弱い者を護りたいだけです」、124ペー
ジの「生活安全部の第一の目的は住民の生活を護ること。…」な
ど、他では常用外漢字の[護]を用いていますので統一しなければ
ならないと考えます。
ただ、242ページに「…人のものを取ったらダメ。絶対的に守らな
きゃならない善悪でしょ」という文章があります。[遵守・順守]
の意味ですから、ここは[守]でいいと思うのですが…。
統一するなら「守る」のほうにでしょうか。難しい。
◎133ページ 9行目◎
誤「三十分ほどで部長が引き上げの合図をして店を出た。」
正「三十分ほどで部長が引き揚げの合図をして店を出た。」
◎141ページ 13行目◎
誤「通りに出ると、タクシーに向かって手を上げた。…」
正「通りに出ると、タクシーに向かって手を挙げた。…」
「はっきり分かるように示す、意思表示」の意で「手を挙げて
(乗車したい意思を)示す」。
◎214ページ 9行目ほか◎
誤「これは重大な刑事事件なのよ。真理ちゃんはひどい目に合っ
た。…」
正「これは重大な刑事事件なのよ。真理ちゃんはひどい目に遭っ
た。…」
274ページでは「ぼつぼつかな。けっこうひどい目にあってるんだ
から」と、平仮名で「あっているんだ」としています。
「好ましくないものに出くわす、思わぬことに偶然であう」場合
は「台風・地震に遭う、交通事故に遭う、悲しい目に遭う、ひど
い目に遭う」などと[遭]を用います(新聞用字用語集から)。
◎277ページ 12行目◎
誤「私は幸太郎の腰に腕を回し、その肩に頬をつけて歩いた。暖か
さと逞しさが全身に伝わってくる。」
正「私は幸太郎の腰に腕を回し、その肩に頬をつけて歩いた。温か
さと逞しさが全身に伝わってくる。」
280ページでは「じゃ、大将のところで一杯やるか」「いいね、温
まろう」と使っています。
「主に気象・気温」に使う[暖]ではなく「冷たさをやわらげる」
という意味では[温]を用い、「心温まる、旧交を温める」などと
抽象的表現にも使います(新聞用字用語集から)。
著者:高嶋哲夫(たかしま てつお)
発行:2013年2月10日 第1刷(文春文庫)
文庫オリジナル小説。
<誤植というより校正ミス? 意図?>
◎13ページ 5行目◎
誤「両名の管轄を超えた行動のために…」
正「両名の管轄を越えた行動のために…」
新聞用字用語集から。「ある地点や物の上・時期を越えて先へ
行く、年月を経る、越権」の意は[越]に。
「一定の分量・限界を過ぎて先に行く、基準を上回る、追い抜
く、超過」の意では[超]に。
27ページの「もう生活安全部の領域を超えている。」も[越]に。
同じく109ページの「すでに少年犯罪の域を超えてるって言ってい
るんです。」も。
◎108ページ 14行目◎
誤「いや、そうとも言えません。僕たちは、子供と女性の安全を守
ることが第一です。…」
正「いや、そうとも言えません。僕たちは、子供と女性の安全を護
ることが第一です。…」
間違いではなく正しい使い方なのですが、同じページの3行目の
「私は警官です。だから、弱い者を護りたいだけです」、124ペー
ジの「生活安全部の第一の目的は住民の生活を護ること。…」な
ど、他では常用外漢字の[護]を用いていますので統一しなければ
ならないと考えます。
ただ、242ページに「…人のものを取ったらダメ。絶対的に守らな
きゃならない善悪でしょ」という文章があります。[遵守・順守]
の意味ですから、ここは[守]でいいと思うのですが…。
統一するなら「守る」のほうにでしょうか。難しい。
◎133ページ 9行目◎
誤「三十分ほどで部長が引き上げの合図をして店を出た。」
正「三十分ほどで部長が引き揚げの合図をして店を出た。」
◎141ページ 13行目◎
誤「通りに出ると、タクシーに向かって手を上げた。…」
正「通りに出ると、タクシーに向かって手を挙げた。…」
「はっきり分かるように示す、意思表示」の意で「手を挙げて
(乗車したい意思を)示す」。
◎214ページ 9行目ほか◎
誤「これは重大な刑事事件なのよ。真理ちゃんはひどい目に合っ
た。…」
正「これは重大な刑事事件なのよ。真理ちゃんはひどい目に遭っ
た。…」
274ページでは「ぼつぼつかな。けっこうひどい目にあってるんだ
から」と、平仮名で「あっているんだ」としています。
「好ましくないものに出くわす、思わぬことに偶然であう」場合
は「台風・地震に遭う、交通事故に遭う、悲しい目に遭う、ひど
い目に遭う」などと[遭]を用います(新聞用字用語集から)。
◎277ページ 12行目◎
誤「私は幸太郎の腰に腕を回し、その肩に頬をつけて歩いた。暖か
さと逞しさが全身に伝わってくる。」
正「私は幸太郎の腰に腕を回し、その肩に頬をつけて歩いた。温か
さと逞しさが全身に伝わってくる。」
280ページでは「じゃ、大将のところで一杯やるか」「いいね、温
まろう」と使っています。
「主に気象・気温」に使う[暖]ではなく「冷たさをやわらげる」
という意味では[温]を用い、「心温まる、旧交を温める」などと
抽象的表現にも使います(新聞用字用語集から)。
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- FLY TRAP フライ・トラップ ―JWAT・小松原雪野巡査部長の捜査日記― (nande3, 2014/10/29 14:36)