憂いなき街
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投稿日時 2016/1/12 16:02
nande3
投稿数: 128
ISBN:978-4-7584-1234-6
著者:佐々木 譲(ささき じょう)
発行:2014年4月28日 第一刷発行
『笑う警官』『警察庁から来た男』『警官の紋章』『巡査の休日』
『密売人』『人質』に続く「道警シリーズ」の第七弾書き下ろし。
今回は津久井が主人公です。
<誤植というより校正ミス? 意図的なミス?>
◎9ページ 8行目◎
誤「ひとちがいなら退散します。」
正「ひと(人)違いなら退散します。」
細かくなりますが、校正の問題として挙げておきます。
17ページでは「記憶違いはありえます。」、116ページでは「自分
の思い違いではないのか?」と漢字[違い]を使っていますので統
一を。
作者は「ひとり」「ひと」など平仮名表記を好んで使っています。
その流れで「ひとちがい」としたと推測されますが、[人違い]は
名詞・他動詞(スル)ですので、[人]も漢字表記がよろしいかと。
◎10ページ 10行目◎
誤「引き上げる前に、その鞄、中身を見せてもらえないか」
正「引き揚げる前に、その鞄、中身を見せてもらえないか」
◎16ページ 6行目◎
誤「…証拠は完全に上がっているのだと観念したようだ。」
正「…証拠は完全に挙がっているのだと観念したようだ。」
◎41ページ 10行目ほか◎
誤「ご存知なんですか?」
正「ご存じなんですか?」
◎46ページ 11行目◎
誤「今回四方田さんと組むのは、初めてなんですか?」
正「四方田さんと組むのは、初めてなんですか?」
サックス奏者・四方田と組む(カルテットなどで一緒に演奏する)のは
初めてのことなのか?を聞いていると思います。
「今回~組む~初めて」の順番だと意味が取れないかもしれません。
端的に[今回]を省くか、「四方田さんと組むのは、今回が初めてなんで
すか?」としたほうが単純な文章で、意味が分かりやすいと考えますが、
いかがでしょう。
◎50ページ 2行目ほか◎
誤「こちらのお友だちで…」
正「こちらのお友達で…」
[子どもら]と同意の[子どもたち]の[たち]の漢字表記は、複数を示す接尾
語の[達]ですが、常用外漢字なので新聞などでは平仮名表記になります。
「ともだち」の[だち(たち)]は、[友(とも)]の複数形の[友たち]ではなく、名詞
の[友達]。新聞漢字表にない音訓を含んでいても熟字訓など慣用表記
として新聞社などでは使用を認めています。
303ページでは「友達のひとりで…」と使っています。統一して漢字表記が
よろしいようで。
◎96ページ 6行目◎
誤「国道三十六号線でもあるため…」
正「国道三十六号でもあるため…」
◎154ページ 15行目◎
誤「鑑識係ふたりが…近づいて…死体の引き上げだ。」
正「鑑識係ふたりが…近づいて…死体の引き揚げだ。」
「引き下げ」の対語ではないので「引き揚げ」になると考えますが、ピック
アップ、「引っ張り上げる」の意味もなきにしもあらずで…微妙です。
155ページに「…死体にベルトを巻き付けた。…このベルトを慎重に引き上
げ始めた。」という文章があります。こちらの使い方が「引き上げる」。
◎167ページ 7行目ほか◎
誤「…会場は市中心部の大通り二丁目なのだし…」
正「…会場は市中心部の大通(西)二丁目なのだし…」
間違いとは言い切れませんが…。
道路の通称として「大通り」は使いますが、地図、地名では「大通西二丁目」
となります。
本書で「大通公園」が出てきます。「大通り公園」ではなく、正式名称。
札幌中心部の東西を分ける基準となっているのが創成川。これに対し南北の
境界にあたる道路が大通であり、またそれに面した、南北の「0(零)条」に
あたる地域のことも大通といいます(送り仮名の「り」をつけないのが正しい
表記)。
「法務合同庁舎ビルは北大通りの西十一丁目にあって…」という文章が出て
きます。この「北大通り」は通称として使っているケース。正式の住所表記は
「大通西十一丁目」。
◎242ページ 16行目◎
誤「そのとき、横で滝本が手を上げた。」
正「そのとき、横で滝本が手を挙げた。」
意見を言うための意思表示の動作・挙手ですので。
著者:佐々木 譲(ささき じょう)
発行:2014年4月28日 第一刷発行
『笑う警官』『警察庁から来た男』『警官の紋章』『巡査の休日』
『密売人』『人質』に続く「道警シリーズ」の第七弾書き下ろし。
今回は津久井が主人公です。
<誤植というより校正ミス? 意図的なミス?>
◎9ページ 8行目◎
誤「ひとちがいなら退散します。」
正「ひと(人)違いなら退散します。」
細かくなりますが、校正の問題として挙げておきます。
17ページでは「記憶違いはありえます。」、116ページでは「自分
の思い違いではないのか?」と漢字[違い]を使っていますので統
一を。
作者は「ひとり」「ひと」など平仮名表記を好んで使っています。
その流れで「ひとちがい」としたと推測されますが、[人違い]は
名詞・他動詞(スル)ですので、[人]も漢字表記がよろしいかと。
◎10ページ 10行目◎
誤「引き上げる前に、その鞄、中身を見せてもらえないか」
正「引き揚げる前に、その鞄、中身を見せてもらえないか」
◎16ページ 6行目◎
誤「…証拠は完全に上がっているのだと観念したようだ。」
正「…証拠は完全に挙がっているのだと観念したようだ。」
◎41ページ 10行目ほか◎
誤「ご存知なんですか?」
正「ご存じなんですか?」
◎46ページ 11行目◎
誤「今回四方田さんと組むのは、初めてなんですか?」
正「四方田さんと組むのは、初めてなんですか?」
サックス奏者・四方田と組む(カルテットなどで一緒に演奏する)のは
初めてのことなのか?を聞いていると思います。
「今回~組む~初めて」の順番だと意味が取れないかもしれません。
端的に[今回]を省くか、「四方田さんと組むのは、今回が初めてなんで
すか?」としたほうが単純な文章で、意味が分かりやすいと考えますが、
いかがでしょう。
◎50ページ 2行目ほか◎
誤「こちらのお友だちで…」
正「こちらのお友達で…」
[子どもら]と同意の[子どもたち]の[たち]の漢字表記は、複数を示す接尾
語の[達]ですが、常用外漢字なので新聞などでは平仮名表記になります。
「ともだち」の[だち(たち)]は、[友(とも)]の複数形の[友たち]ではなく、名詞
の[友達]。新聞漢字表にない音訓を含んでいても熟字訓など慣用表記
として新聞社などでは使用を認めています。
303ページでは「友達のひとりで…」と使っています。統一して漢字表記が
よろしいようで。
◎96ページ 6行目◎
誤「国道三十六号線でもあるため…」
正「国道三十六号でもあるため…」
◎154ページ 15行目◎
誤「鑑識係ふたりが…近づいて…死体の引き上げだ。」
正「鑑識係ふたりが…近づいて…死体の引き揚げだ。」
「引き下げ」の対語ではないので「引き揚げ」になると考えますが、ピック
アップ、「引っ張り上げる」の意味もなきにしもあらずで…微妙です。
155ページに「…死体にベルトを巻き付けた。…このベルトを慎重に引き上
げ始めた。」という文章があります。こちらの使い方が「引き上げる」。
◎167ページ 7行目ほか◎
誤「…会場は市中心部の大通り二丁目なのだし…」
正「…会場は市中心部の大通(西)二丁目なのだし…」
間違いとは言い切れませんが…。
道路の通称として「大通り」は使いますが、地図、地名では「大通西二丁目」
となります。
本書で「大通公園」が出てきます。「大通り公園」ではなく、正式名称。
札幌中心部の東西を分ける基準となっているのが創成川。これに対し南北の
境界にあたる道路が大通であり、またそれに面した、南北の「0(零)条」に
あたる地域のことも大通といいます(送り仮名の「り」をつけないのが正しい
表記)。
「法務合同庁舎ビルは北大通りの西十一丁目にあって…」という文章が出て
きます。この「北大通り」は通称として使っているケース。正式の住所表記は
「大通西十一丁目」。
◎242ページ 16行目◎
誤「そのとき、横で滝本が手を上げた。」
正「そのとき、横で滝本が手を挙げた。」
意見を言うための意思表示の動作・挙手ですので。
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- 憂いなき街 (nande3, 2016/1/12 16:02)