ラスト・コード
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投稿日時 2013/9/18 12:44
nande3
投稿数: 128
ISBN:978-4-12-004403-8
著者:堂場 瞬一(どうば しゅんいち)
発行:2012年8月30日 再版発行
<誤植というより校正ミス? 意図?>
◎18ページ 1行目◎
誤「いえ、確か、今年の始めに引っ越してきたんです」
正「いえ、確か、今年の初めに引っ越してきたんです」
[始め]は、物事に関連する名詞に付いて物事の始まる意を表す
そうです。起源や開始を意味する事始め、仕事始め、人類の始め
など「事柄に関すること」に。
[初め]は、主に時間に関する名詞に付いて、[最初]を意味する
そうです。「時に関する場合」に使われ、秋の初め、月初め、年
の初めなど。
[始め]は「終わり」の対で、[初め]は「後」の対。
◎43ページ 4行目◎
誤「…明朝、捜査会議は午前八時召集。」
正「…明朝、捜査会議は午前八時招集。」
作者の意図したものでなければ、一般的な[招集]を使う箇所で
しょう。
[招集]は、一般用語で、地方議会・自衛隊・外国議会・外国
軍隊や株主総会などの招集。構成員に集合を求める手続き。
[召集]は、限定用語で、旧日本軍の召集令状と国会の召集のみ。
◎48ページ 19行目◎
誤「真相を追及するより、自分たちの立場をよくする…」
正「真相を追究するより、自分たちの立場をよくする…」
微妙な判断になると思います。[追及]は「人・責任を追い詰め
る」場合、[追求]は「得ようと追い求める」場合、[追究」は
「明らかにしようとする」場合。
[真相]=事件などの本当の姿・事情。「真相を究明する」が代表
的な使い方のようです。
[真理]に近い意味、と勝手に判断すると、学問を追究、原因を追
究、真理を追究と同じ[追究]になるかと…。
◎73ページ 14行目◎
誤「だけど、そうやって、上に上り詰めた時にどうなる?」
正「だけど、そうやって、上り詰めた時にどうなる?」
「上に上り詰める」は重複表現に当たるのでは?
「上り詰める・登り詰める」=のぼれるだけのぼる。登っていっ
ていちばん上まで達する。「長い坂を―・める」「出世の階段を
―・める」
◎74ページ 15行目◎
誤「八割……九割だな」「だったら、十割まで押し進めよう。…」
正「八割……九割だな」「だったら、十割まで推し進めよう。…」
[押す]は[引]の対語で、力を加える意になり、「車を押し(て)
進める」。
[推進]する、という意味で使っているので。
◎80ページ 19行目◎
誤「…こちらの捜査本部からは引き上げる。なお…」
正「…こちらの捜査本部からは引き揚げる。なお…」
「引っ張り上げる」という意味ではなく、「元のところに戻す・
戻る」ということなので、[引き揚げる]。軍隊を引き揚げる、ベ
ンチに引き揚げるなどと同じ。
◎88ページ 8行目◎
誤「映画を見る気になれず…」
正「映画を観る気になれず…」
一般用語として[見る]でもいいのですが、2行後に「映画なんか
生まれてから五本ぐらいしか観ていないはずだし…」という文章
があります。統一したほうがいいでしょう。
テレビ(物体そのもの)を見るなら[見る=see]、テレビ番組を視
聴するなら[視る]か[観る=watch]ともいわれます。
芝居や映画は[見る]<[観る](常用外?)がよろしいようで。
◎195ページ 4行目◎
誤「(スクラップブックに)論文のコピーなどが張ってあった。」
正「(スクラップブックに)論文のコピーなどが貼ってあった。」
間違いではないのですが、雰囲気では「(糊で)貼る」が好き
です。
◎213ページ 3行目◎
誤「(降参を表明するため)…両手を頭の高さに挙げた。」
正「(降参を表明するため)…両手を頭の高さに上げた。」
「ホールドアップや殴る」などの一般用語では「手を上げる」に
なるといいますので。
◎321ページ 9行目◎
誤「…また鼻を愚図愚図言わせる。…涙腺が緩んだのかもしれ
ない。」
正「…また鼻をグズグズいわせる。…涙腺が緩んだのかもしれ
ない。」
「愚図愚図する・になる」なら「のろまなさま。動作・決断が
にぶいさま。不平などぶつぶついうさま。固くしまっているべき
ものがゆるんだり、くずれかかっているさま」を意味します。
「愚図愚図言わせる」の「ぐずぐず」は、擬音語というか、擬音
表現に当たるのではないでしょうか。
であるならば、[ぐずぐず]か[グズグズ]がよろしいかと。
鼻(鼻水)は[グズグズ]の状態から、より深刻になると[ズー
ズー][ズルズル]になります。
※ [言う]の実質的な意味が薄れた場合に当たると思いますので
「ミシミシいう」と同じように「グズグズいう・いわせる」に。
著者:堂場 瞬一(どうば しゅんいち)
発行:2012年8月30日 再版発行
<誤植というより校正ミス? 意図?>
◎18ページ 1行目◎
誤「いえ、確か、今年の始めに引っ越してきたんです」
正「いえ、確か、今年の初めに引っ越してきたんです」
[始め]は、物事に関連する名詞に付いて物事の始まる意を表す
そうです。起源や開始を意味する事始め、仕事始め、人類の始め
など「事柄に関すること」に。
[初め]は、主に時間に関する名詞に付いて、[最初]を意味する
そうです。「時に関する場合」に使われ、秋の初め、月初め、年
の初めなど。
[始め]は「終わり」の対で、[初め]は「後」の対。
◎43ページ 4行目◎
誤「…明朝、捜査会議は午前八時召集。」
正「…明朝、捜査会議は午前八時招集。」
作者の意図したものでなければ、一般的な[招集]を使う箇所で
しょう。
[招集]は、一般用語で、地方議会・自衛隊・外国議会・外国
軍隊や株主総会などの招集。構成員に集合を求める手続き。
[召集]は、限定用語で、旧日本軍の召集令状と国会の召集のみ。
◎48ページ 19行目◎
誤「真相を追及するより、自分たちの立場をよくする…」
正「真相を追究するより、自分たちの立場をよくする…」
微妙な判断になると思います。[追及]は「人・責任を追い詰め
る」場合、[追求]は「得ようと追い求める」場合、[追究」は
「明らかにしようとする」場合。
[真相]=事件などの本当の姿・事情。「真相を究明する」が代表
的な使い方のようです。
[真理]に近い意味、と勝手に判断すると、学問を追究、原因を追
究、真理を追究と同じ[追究]になるかと…。
◎73ページ 14行目◎
誤「だけど、そうやって、上に上り詰めた時にどうなる?」
正「だけど、そうやって、上り詰めた時にどうなる?」
「上に上り詰める」は重複表現に当たるのでは?
「上り詰める・登り詰める」=のぼれるだけのぼる。登っていっ
ていちばん上まで達する。「長い坂を―・める」「出世の階段を
―・める」
◎74ページ 15行目◎
誤「八割……九割だな」「だったら、十割まで押し進めよう。…」
正「八割……九割だな」「だったら、十割まで推し進めよう。…」
[押す]は[引]の対語で、力を加える意になり、「車を押し(て)
進める」。
[推進]する、という意味で使っているので。
◎80ページ 19行目◎
誤「…こちらの捜査本部からは引き上げる。なお…」
正「…こちらの捜査本部からは引き揚げる。なお…」
「引っ張り上げる」という意味ではなく、「元のところに戻す・
戻る」ということなので、[引き揚げる]。軍隊を引き揚げる、ベ
ンチに引き揚げるなどと同じ。
◎88ページ 8行目◎
誤「映画を見る気になれず…」
正「映画を観る気になれず…」
一般用語として[見る]でもいいのですが、2行後に「映画なんか
生まれてから五本ぐらいしか観ていないはずだし…」という文章
があります。統一したほうがいいでしょう。
テレビ(物体そのもの)を見るなら[見る=see]、テレビ番組を視
聴するなら[視る]か[観る=watch]ともいわれます。
芝居や映画は[見る]<[観る](常用外?)がよろしいようで。
◎195ページ 4行目◎
誤「(スクラップブックに)論文のコピーなどが張ってあった。」
正「(スクラップブックに)論文のコピーなどが貼ってあった。」
間違いではないのですが、雰囲気では「(糊で)貼る」が好き
です。
◎213ページ 3行目◎
誤「(降参を表明するため)…両手を頭の高さに挙げた。」
正「(降参を表明するため)…両手を頭の高さに上げた。」
「ホールドアップや殴る」などの一般用語では「手を上げる」に
なるといいますので。
◎321ページ 9行目◎
誤「…また鼻を愚図愚図言わせる。…涙腺が緩んだのかもしれ
ない。」
正「…また鼻をグズグズいわせる。…涙腺が緩んだのかもしれ
ない。」
「愚図愚図する・になる」なら「のろまなさま。動作・決断が
にぶいさま。不平などぶつぶついうさま。固くしまっているべき
ものがゆるんだり、くずれかかっているさま」を意味します。
「愚図愚図言わせる」の「ぐずぐず」は、擬音語というか、擬音
表現に当たるのではないでしょうか。
であるならば、[ぐずぐず]か[グズグズ]がよろしいかと。
鼻(鼻水)は[グズグズ]の状態から、より深刻になると[ズー
ズー][ズルズル]になります。
※ [言う]の実質的な意味が薄れた場合に当たると思いますので
「ミシミシいう」と同じように「グズグズいう・いわせる」に。
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