神の子 <上><下>
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神の子 <上><下>
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投稿日時 2016/5/11 14:32 | 最終変更
nande3
投稿数: 128
ISBN:978-4-334-92957-2
ISBN:978-4-334-92958-9
著者:薬丸 岳(やくまる がく)
発行:2014年9月15日 <上><下>2刷
<誤植というより校正ミス? 意図的なミス?>
<上>
◎61ページ 19行目◎
誤「…朝倉が手を上げて発言した。」
正「…朝倉が手を挙げて発言した。」
[挙手]という意味で「手を挙げる」。「手を上げる」は「ホールド
アップ、殴る―など一般用語」と新聞用字用語集は説明して
います。
446ページに「やってきたタクシーに手を上げた。」という文章が
あります。こちらも「手を挙げる」になるかと。
◎109ページ 5行目◎
誤「…少年が住んでいたことはご存知でしょうか」
正「…少年が住んでいたことはご存じでしょうか」
名詞・他動詞の[存知(ぞんち)]は「知っていること、承知している
こと」。
[存じ]=「知っていること。承知」の尊敬語が「御(ご)存じ」。
140ページほかは[ご存じ]と正しく使っています。
◎170ページ 9行目◎
誤「…温かい陽射しに照らされて…」
正「…暖かい陽射しに照らされて…」
気象や気温で使うのは[寒]の対語の[暖かい]。
<下>
◎101ページ 5行目◎
誤「わしはフイルムにしか興味がなくてな。」
正「わしはフィルムにしか興味がなくてな。」
[フイルム]の表記も目にしますが、辞書的には[フィルム]。ライカが
好きで現像も自分で行う人の言葉ですので[フィルム]にしたほうが
いいと思います。
◎123ページ 1行目◎
誤「数体上がった遺体の身元はまだ判明していないが…」
正「数体揚がった遺体の身元はまだ判明していないが…」
海難救助の件です。水死体の引き揚げ。
◎211ページ 21行目◎
誤「…こちらを見つめながら意味を図りかねるように首をひねった。」
正「…こちらを見つめながら意味を測(=量)りかねるように首をひねっ
た。」
「意図、企画」の意味の[図る]ではなく、「推測」の意の[測る]か
「推量」の意の[量る]を使うところ。
※再掲※誉田哲也著『黒い羽』から
誤「言葉の意図を計りかね、典子が黙っていると…」
正「言葉の意図を測(=量)りかね、典子が黙っていると…」
間違いとは言えませんが、新聞用字用語集によると「真意を測る」
のように[推測]の意では[測る]、もしくは「推し量る」のように
[推量]の意では[量る]を使うのがよろしいかと。
[計る]は「計算、計画」の意味で、「タイミングを計る、計り知れ
ない」などで。
[図る][計る][測る][量る][謀る][諮る]の使い分けは見解が分かれ
るところ。
簡潔にまとめているブログがありましたので紹介しましょう。
原則:企てるは「図る」。数量・時間などは「計る」。広狭・深
浅・長短・遠近・高低・大小などは「測る」。容積・軽重などは
「量る」。策略は「謀る」。相談は「諮る」。
注意が必要なのは、「図らずも」「計り知れない」といった慣用句
ですが、「真意をはかりかねる」は「計」「測」、「推しはかる」
は「量」「測」と、辞典によって見解が分かれていますので、決め
かねるときはひらがな書きにします。
◎446ページ 3行目◎
誤「…会社を上げて、被害に遭われたかたがたに誠意をもって対応…」
正「…会社を挙げて、被害に遭われたかたがたに誠意をもって対応…」
ISBN:978-4-334-92958-9
著者:薬丸 岳(やくまる がく)
発行:2014年9月15日 <上><下>2刷
<誤植というより校正ミス? 意図的なミス?>
<上>
◎61ページ 19行目◎
誤「…朝倉が手を上げて発言した。」
正「…朝倉が手を挙げて発言した。」
[挙手]という意味で「手を挙げる」。「手を上げる」は「ホールド
アップ、殴る―など一般用語」と新聞用字用語集は説明して
います。
446ページに「やってきたタクシーに手を上げた。」という文章が
あります。こちらも「手を挙げる」になるかと。
◎109ページ 5行目◎
誤「…少年が住んでいたことはご存知でしょうか」
正「…少年が住んでいたことはご存じでしょうか」
名詞・他動詞の[存知(ぞんち)]は「知っていること、承知している
こと」。
[存じ]=「知っていること。承知」の尊敬語が「御(ご)存じ」。
140ページほかは[ご存じ]と正しく使っています。
◎170ページ 9行目◎
誤「…温かい陽射しに照らされて…」
正「…暖かい陽射しに照らされて…」
気象や気温で使うのは[寒]の対語の[暖かい]。
<下>
◎101ページ 5行目◎
誤「わしはフイルムにしか興味がなくてな。」
正「わしはフィルムにしか興味がなくてな。」
[フイルム]の表記も目にしますが、辞書的には[フィルム]。ライカが
好きで現像も自分で行う人の言葉ですので[フィルム]にしたほうが
いいと思います。
◎123ページ 1行目◎
誤「数体上がった遺体の身元はまだ判明していないが…」
正「数体揚がった遺体の身元はまだ判明していないが…」
海難救助の件です。水死体の引き揚げ。
◎211ページ 21行目◎
誤「…こちらを見つめながら意味を図りかねるように首をひねった。」
正「…こちらを見つめながら意味を測(=量)りかねるように首をひねっ
た。」
「意図、企画」の意味の[図る]ではなく、「推測」の意の[測る]か
「推量」の意の[量る]を使うところ。
※再掲※誉田哲也著『黒い羽』から
誤「言葉の意図を計りかね、典子が黙っていると…」
正「言葉の意図を測(=量)りかね、典子が黙っていると…」
間違いとは言えませんが、新聞用字用語集によると「真意を測る」
のように[推測]の意では[測る]、もしくは「推し量る」のように
[推量]の意では[量る]を使うのがよろしいかと。
[計る]は「計算、計画」の意味で、「タイミングを計る、計り知れ
ない」などで。
[図る][計る][測る][量る][謀る][諮る]の使い分けは見解が分かれ
るところ。
簡潔にまとめているブログがありましたので紹介しましょう。
原則:企てるは「図る」。数量・時間などは「計る」。広狭・深
浅・長短・遠近・高低・大小などは「測る」。容積・軽重などは
「量る」。策略は「謀る」。相談は「諮る」。
注意が必要なのは、「図らずも」「計り知れない」といった慣用句
ですが、「真意をはかりかねる」は「計」「測」、「推しはかる」
は「量」「測」と、辞典によって見解が分かれていますので、決め
かねるときはひらがな書きにします。
◎446ページ 3行目◎
誤「…会社を上げて、被害に遭われたかたがたに誠意をもって対応…」
正「…会社を挙げて、被害に遭われたかたがたに誠意をもって対応…」
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