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このサイトについて
インターネットの登場により、あらゆる表現方法はデジタルへと置き換わろうとしています。誰でもが表現することができ、誰でもが閲覧することのできるデジタル媒体の特性は、新たな表現や表現手法、流通形態を生み出しています。
その一方で、印刷媒体も廃れることなく、価値の高い媒体としての位置づけを確固たるものとしています。それは、たとえばインターネットから生まれた物語やエッセイがデジタルの形態のみに留まることなく、印刷媒体に移行することで初めて市民権を得たように感じられることに表れています。
その理由としては、印刷媒体の「商品」としての流通のしやすさといった特性や、同じく「消費する」すなわち読んだり観たりするために電力も使わないし場所も取らないという媒体の優位性などが挙げられます。それらの特性や優位性がいつまで維持されるかは分かりませんが、これからもしばらくは印刷媒体がなくなることはないと考えます。
ただ、肝心の印刷媒体の上に載せられる中味の質に関しては、その低下が叫ばれて久しい状況です。当サイトでは、誤植という形で表れる、そうした印刷媒体の質の低下をまとめることで、印刷文化の質の維持と向上に寄与したいと考えています。
といったお題目は付けてみましたが、本が好きで本を読んだときに見つけてしまう誤植が単純に気になって仕方がない、というだけです。そうした単純なことに共感いただければ幸いです。
誤植の定義と分類
誤植とは、もともと活版印刷の組み版作成時に、間違った活字を植字してしまうことを指しています。そのため、本来の意味での誤植は今やほとんど存在しないと言ってもよいでしょう。そこで、広く「校正によって修正されるべき誤り」として誤植という言葉は使われています。
校正とは、印刷物が著作者の原稿の状態から印刷されるまでの間に行われる訂正作業を指します。多くは出版社の編集作業の中で行われ、編集者が行う場合もあれば、校正専門のスタッフがいる場合もあります。
誤植には次のようなものが挙げられます。
- 誤字:字の誤り(以前は書き間違いや原稿の読み取り違いなどが原因でしたが、今ではキーボードの隣のキーや変換ミスなどもあります)
- 脱字:あるべき字が印刷されていないこと
- 誤記:記述(固有名詞や数字、単位など)の誤り
- 誤謬:事実関係の誤り
このほかに、ページの抜け落ち(落丁)やページ並びの間違い(乱丁)といった印刷・製本工程でのミスもあります。誤りの多くは、原因にもよるため、厳密な分類は難しいこともあり、当サイトでは広く印刷ミスを誤植と定義し、ひとつひとつを分類することはしません。
それは、誤植報告時に分類を強いることは面倒であることに加え、どんな形態の誤りであったにせよ、最終的には出版物の発行に責任を持つものの名において引き起こされた誤りであったと考えるためです。
著作権について
著作物には著作権が存在します。よって、著作物を無断で複製、転載、公開することは著作権の侵害となります。
ただし、著作権には制限事項というものが定められています。そのひとつに「引用」というものがあり、自分の著作物の中に、公表された他人の著作物を掲載する行為を指します。
具体的には、引用する資料等は既に公表されているものであること、「公正な慣行」に合致すること、報道、批評、研究などのための「正当な範囲内」であること、引用部分とそれ以外の部分の「主従関係」が明確であること、カギ括弧などにより「引用部分」が明確になっていること、引用を行う必然性があること、出所の明示が必要なことの要件を満たすことが求められます。
これらに照らしてみると、当サイトにおける誤植の報告は「引用」の要件に合致すると考えられます。合致しないとするならば、報告の趣旨を大きく逸脱して著作物の内容を大きく転載した場合となるでしょう。
当サイトでは印刷文化の発展を意図しており、著作権もまた尊重すべきものと考えます。閲覧、報告などのご利用に当たっては、その趣旨をご理解いただけますようお願い致します。
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