地層捜査
誤植報告
ISBN:978-4-16-381150-5 著者:佐々木 譲(ささき じょう) 発行:2012年2月25日 第1刷 <誤植というより校正ミス? 意図?> ◎3ページ 9行目◎ 誤「ゴルフ灼(や)けと見える顔色で…」 正「ゴルフ焼けと見える顔色で…」 間違いではありませんが…佐々木譲さんのこだわりか? [灼](や-く、シャク)は人名用漢字のようです。「ゴルフ焼 け」でもいいと思いますが、これではニュアンスが伝わらない のでしょうね。 ◎11ページ 6行目◎ 誤「…時効延長の法改正を受けて、このとおり態勢も整えたと…」 正「…時効延長の法改正を受けて、このとおり体制も整えたと…」 未解決の重大事件の捜査に当たるセクションとして「特命捜査 対策室」を新設したのですから、一時的・部分的な構えの[態勢] ではなく、恒久的・長期的な仕組み、システム化の[体制]になる のでは。 16ページに「あまり本気ではないような態勢にも思えますが」と の文章があります。二人で捜査に当たるので、こちらは[態勢]で 正解。 ◎72ページ 18行目◎ 誤「…少なくともカネまわりがよくなったようには…」 正「…少なくともカネ回りがよくなったようには…」 こちらも間違いではありませんが、52ページに「防犯協会で夜回 りをやった」とあります。 漢字の使い方の統一で「カネ回り」がよろしいかと。 ◎85ページ 4行目◎ 誤「だろうな。おれも線香臭いことを言いたかったわけじゃな い。」 正「だろうな。おれも抹香臭いことを言いたかったわけじゃな い。」 微妙な表現だと思います。[抹香臭い](仏教的な感じがする。仏くさい) という言葉はありますが、[線香臭い]はないような…。 [線香]の匂いが[臭い]とストレートな意味で、本文では使って いません。 ◎85ページ 9行目など◎ 誤「ご存知なんですか?」 正「ご存じなんですか?」 190ページでは「…さんのことはご存じですか」。混在です。 [ごぞんじ]をワープロソフトで変換すると[ご存知]が最初に 示されるからでしょうか、「ご存知の…」「ご存知ですか」 などの表現を多く目にします。 [存知](ぞんち=知っていること、承知していること)ではなく [存じ](ぞんじ=知っていること、承知)の尊敬語で、[ご]を 付けています。 「知っている」「覚える」「考える」「思う」の謙譲語で[存ず る]。 ◎105ページ 6行目◎ 誤「…部屋に戻ったのは、正午三十分だった。」 正「…部屋に戻ったのは、正午三十分過ぎだった。」 「…部屋に戻ったのは、午後零時三十分だった。」 「…部屋に戻ったのは、午後零時半だった。」 作者独特の言い回しなのでしょうか? 時刻の表記で[正午]はありますが、[正午三十分]はないと思い ます。昼の十二時(零時)ちょうどは[正午]、零時から一時まで の表記は「午後零時十五分」「午後零時半過ぎ」などが一般的 でしょう(新聞社の書き方から)。 「正午(から)三十分過ぎだった」が近いニュアンス?
報告者:nande3