痩蛙(やせがえる)
誤植報告
ISBN:4-04-873361-3 著者:鳴海 章(なるみ しょう) 発行:2002年5月5日 初版 <誤植というより校正ミス? 意図?> ◎76ページ 上段5行目◎ 誤「…銀行の現金自動支払機を利用するつもりだった。…」 正「…銀行の現金自動預払機を利用するつもりだった。…」 小説の時代背景がはっきり分からないので間違いとは言えません が、現金自動支払機(CD=Cash Dispenser)が1969年、現金自動 預入支払機(ATM=Automatic Teller Machine)が1979年に登場 しているそうなので、ATMかも知れません。 ◎115ページ 下段2行目◎ 誤「…具体的な成果を上げられなければ…インチキな報告書を…」 正「…具体的な成果を挙げられなければ…インチキな報告書を…」 「下がる・下げるの対語、アップする」のは[上]、「残す、はっ きり分かるように示す」のは[挙]と区別して使い分ける必要が あります。 54ページでは「上司から成果が挙がっているか、と責められる ことも…」、63ページでは「成果を上げるためにアイディアを出 し合う」、120ページでは「成果が挙がらないという点では同じ こと」と正しく用いています。 ◎126ページ 下段1行目◎ 誤「ファーストフード店」 正「ファストフード店」 [first] 英語で「第一、1番目」などの意(序数詞)と [fastfood]注文後すぐに提供される、簡単な食事の総称の [fast]英語で「速い」の意を混同した誤用といわれています。 一般的に「ファーストフード」と書かれることも多いのですが、 カタカナ表記として新聞社や放送関係などでは「ファストフー ド」に統一しています。 ◎143ページ 上段15行目◎ 誤「途(みち)は二つにひとつ…」 正「途(みち)は二つに一つ…」 間違いではありませんが、「つ」の付く訓読みの漢数字は 「一つ・二つ・三つ…」と統一したほうがよろしいかと。 ◎170ページ 上段3行目◎ 誤「ハンバーガーを食べたあと、歌舞伎町をうろついた…」 正「ハンバーグを食べたあと、歌舞伎町をうろついた…」 169ページでファミリーレストランに入り、「ハンバーグラン チ」をライス付きで注文しています。その後の出来事だとすると 「ハンバーガー」は間違いだと思います。 ◎181ページ 上段13行目◎ 誤「ねえ、会社を辞めたとき、すごく開放感あったでしょ。…」 正「ねえ、会社を辞めたとき、すごく解放感あったでしょ。…」 「広くて開放感のある部屋」ではなく、「仕事からの解放感」と 同じ[束縛感の対語]の[解放]かと。 ◎203ページ 下段14行目◎ 誤「半ば無意識のうちに舌先で奥歯を探っていた。右側、舌の奥歯 だった。…」 正「半ば無意識のうちに舌先で奥歯を探っていた。右側、下の奥歯 だった。…」 「下→舌」じぇじぇじぇのワープロ変換ミス+校正ミスのようで す。 ◎217ページ 上段13行目◎ 誤「…一行空けて、行の終わり、一番下のところから私儀と書く」 「シギ?」 正「…一行空けて、行の終わり、一番下のところから私儀と書く」 「ワタクシギ?」 意図的な表現なのでしょうか? [私儀]の読みは「わたくしぎ」で、「しぎ」と読むのは誤りと されているのですが…。 「しぎ」は[私議]で、「自分一人の意見、かげで批評や悪口を言 うこと」。 ◎238ページ 上段14~16行目◎ 誤「…ボクシングの面白さをおしえてやりたいんだよ。…だから、 ジャブを徹底的に教えこんだ。…」 正「…ボクシングの面白さを教えてやりたいんだよ。…だから、 ジャブを徹底的に教えこんだ。…」 間違いではありませんが、一つの会話文に平仮名表記と漢字表記 が混在するのは、いただけませんね。校正ミス。 ※ 2002年初版の古い小説を読んでの報告です。改訂版で修正され ているといいのですが。
報告者:nande3