暗転
誤植報告
ISBN:978-4-02-250980-2 著者:堂場 瞬一(どうば しゅんいち) 発行:2012年6月30日 第1刷発行 <誤植というより校正ミス? 意図?> ◎125ページ 4行目◎ 誤「…妻が専業主婦で子どももいれば、手当てが増える。…」 正「…妻が専業主婦で子どももいれば、手当が増える。…」 間違いとは言い切れませんが、最近は、[て]を送る、送らない、 がはっきりしてきているようです。 ワープロソフトでも、 [手当て]=(一般的)治療、対策。応急 手当て、資金の手当てなど。 [手当]=(金銭)家族手当、年末手当など。 の説明が出ます。 ◎172ページ 10行目◎ 誤「…新しい家族の架け橋になるための。」 正「…新しい家族の懸け橋になるための。」 一般用語の[架け橋]は、具体的な架橋で、「臨時に設けられた 架け橋」などと用いるようです。 比喩的に用いる場合は[懸け橋]。「○○友好の懸け橋に…」「夢 の懸け橋」「未来への懸け橋」など。 ◎174ページ 9行目◎ 誤「そうか、非常動員体制で、派出所や交番で手の空いている…」 正「そうか、非常動員態勢で、派出所や交番で手の空いている…」 システム化されたものではなく、[非常]な状態の、一時的・部分 的な構えですので[態勢]がよろしいかと。 277ページでは「…二十四時間態勢で、できる限りお答えするよ うに努力しております。」と、内容(特定の物事に対する構え) によって[態勢]を使っています。 ◎259ページ 11行目◎ 誤「本格的に顔を洗った。洗顔剤が欲しいな、と思ったが…」 正「本格的に顔を洗った。洗顔料が欲しいな、と思ったが…」 微妙な表現です。 接尾語の[剤]は、[薬]を表す語ですので、[睡眠―][消毒―]など のほか、[接着―][冷却―]など類似のものに用いられています。 コスメ関係では、「洗顔石鹸・洗顔フォーム・洗顔パウダー・ その他洗顔料」と分類し表示することが多いようです。 Wikipediaでは「洗顔料(せんがんりょう)とは、化粧品のう ち、顔面を洗う(→洗面)用途に特化したものである。」と。 ◎276ページ 16行目◎ 誤「…別の記者が手を上げた。他の部員がマイクを運んでいく。…」 正「…別の記者が手を挙げた。他の部員がマイクを運んでいく。…」 記者会見の話です。[挙手]して質問するので「手を挙げた」に なるでしょう。 ◎308ページ 12行目◎ 誤「…全員が…この部屋に貼りつきっ放しというのは…」 正「…全員が…この部屋に張り付(つ)きっ放しというのは…」 間違いではないのですが…[貼る]は、[貼付=ちょうふ]に代表 されるように「糊ではる」イメージが強く、また、新聞社など では新聞漢字表外字のため[貼る]→[張る]に書き換えています ので、一般的な[張る]の方が違和感が少ないでしょう。 作者の意図的な表現かもしれませんね。
報告者:nande3