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執着(しゅうちゃく) 捜査一課・澤村慶司
誤植報告
ISBN:978-4-04-110394-4 著者:堂場 瞬一(どうば しゅんいち) 発行:平成25(2013)年2月28日 初版 『逸脱』『歪』に続く「捜査一課・澤村慶司」シリーズの 第三弾です。 <誤植というより校正ミス? 意図?> ◎8ページ 11行目12行目ほか◎ 誤「…国道百十六号線へ。途中で右へ折れて四〇二号線に入り…」 正「…国道一一六号へ。途中で右へ折れて四〇二号に入り…」 まず、国道の路線番号表記について。まったくの間違い、とは 言えませんが… 新聞関係では「国道14号」「県道69号」「環状8号」など、番号 のみの、道路法に沿った表記です。 一般には「国道○○○号線」「○○○号線」と呼ばれることも多 いのですが、道路法では一般国道は番号を路線名として使用して おり、正式には「線」を付して呼称されることはありません。 数字の表記ですが、新聞関係では洋数字を使って「国道126号」 などとしています。本書は全体を通して漢数字を使っています ので「国道百十六号」でOKなのですが、同じ行で「四〇二号」と あり、位の表記に違いが見られます。 位を表す数詞を用いるかどうかです。住所の所番地や自動車関係 の排気量、緯度経度などと同じように位の数詞を省く漢数字表記 「四〇二号」のほうが読みやすいと思うのですが、いかがでしょ うか。 ◎16ページ 2行目◎ 誤「墓へ至る長い石段を登るのが辛くなっていた。…」 正「墓へ至る長い石段を上るのが辛くなっていた。…」 山や天守閣ではなく、一般的な石段(階段)ととらえ、「上る」 とするのがいいかもしれません。 6行後に「最後の十段……気合を入れて一気に上り切り」とあり ます。「登り切り」ではありません。統一して「上る」に。 ◎49ページ 3行目◎ 誤「ひどい事件だったな、あれは。遺体、まだ上がってないんだろ う?」「日本海に消えました」 正「ひどい事件だったな、あれは。遺体、まだ揚がってないんだろ う?」「日本海に消えました」 「水死体の引き揚げ」ですので、「揚がってない」がよろしい かと。 ◎217ページ 8行目◎ 誤「急に他県警から降ってきた面倒な仕事…」 正「急に他県警から振ってきた面倒な仕事…」もしくは 「急に他県警が振ってきた面倒な仕事…」 微妙な表現です。 県警にランクづけがないとしたら、上下の関係がないと仮定した ら、「上から下に(雨のように)降って」くるより、「話を振っ て」きた、ととらえてもいいように思います。 ◎231ページ 6行目◎ 誤「…それを無理に押し進めると…」 正「…それを無理に推し進めると…」 力を加えて前進させるのではなく、一般的に推進するという意味 で「推し進める」になるのでは。 ◎244ページ 1行目◎ 誤「ソースと醤油、それに油の臭いが入り交じり…」 正「ソースと醤油、それに油の臭いが入り混じり…」 これも微妙。 新聞社の用字用語集では、[入り交じる]」は「とけ合わないまじ り方」の例に挙げています。 「とけ合うまじり方」として「においが混じり合う」を示してい ますので、「入り混じり…」嫌な臭いになるとしたほうが適して いるのではないかと考えます。 ◎306ページ 14行目ほか◎ 誤「引き上げましょう。今晩中に照会したい」 正「引き揚げましょう。今晩中に照会したい」 「引っ張り上げる」のではなく、「元の所に戻る」のですから [引き揚げる]に。 312ページでは「手錠を引っ張って男の体を引き上げ…」と使っ ています。 ◎310ページ 18行目ほか◎ 誤「…男の耳の後ろに銃握を打ち下ろした。」 正「…男の耳の後ろに銃把を打ち下ろした。」 [銃握]の読み方が分かりませんでした。ネットで検索しても? もしかして、拳銃のグリップ部分=銃把(じゅうは、銃床の一部 で、射撃の際に引き金を引く手で握る部分)かも。 ◎311ページ 1行目◎ 誤「男が短い悲鳴をあげ…」 正「男が短い悲鳴を上げ…」 細かいところですが、校正ミスになると思います。 312ページほかで「悲鳴が上がる」「悲鳴を上げるとは」の表記 がありますので、統一すべきです。 ◎311ページ 10行目ほか◎ 誤「…尻ポケットからプラスティック製の手錠を取り出し…」 正「…尻ポケットからプラスチック製の手錠を取り出し…」 間違いではありませんが、カタカナ表記では[プラスチック]が 一般的でしょう。 ◎359ページ 2行目◎ 誤「(ナイロン製のパーカーをかけ)これで少しは、温かいんじゃ ないかな」 正「(ナイロン製のパーカーをかけ)これで少しは、暖かいんじゃ ないかな」 「寒の対語」で[暖かい]でしょうか。 ◎367ページ 6行目◎ 誤「彼女に手当を任せた。」 正「彼女に手当てを任せた。」 金銭の[手当]と治療の[手当て]は、区別したほうがいいと思い ます。 ◎379ページ 2行目◎ 誤「…煙、それに消化剤を吸ってしまったのか、ひどい咳が止まら ない。」 正「…煙、それに消火剤を吸ってしまったのか、ひどい咳が止まら ない。」 火を見るよりも明らかな、典型的な変換ミスです。 消火器を使用し、消火剤を噴射したあとの表現です。 ※ 初版を一読して気になった箇所を挙げてみました。版を重ねる ときに修正されることを望みます。
報告者:nande3