歌舞伎町セブン
誤植報告
ISBN:978-4-12-205838-5 著者:誉田 哲也(ほんだ てつや) 発行:2013年9月25日 初版(中公文庫) <誤植というより校正ミス? 意図的なミス?> ※中央公論新社刊『歌舞伎町セブン』(2010年11月)の 文庫化です。 ◎20ページ 9行目◎ 誤「最近、またちょっと建てつけが悪くなっている。大工を呼んで…」 正「最近、またちょっと立て付けが悪くなっている。大工を呼んで…」 間違いではありません。漢字の使い方、選択が難しいと思います。 「戸・障子など建具の納まり具合。また開閉の具合」との意味で、 [建てつ(付)け][立て付け]は同源とする辞典、併記する辞典、 [立て付け][建て付け]どちらか一方を挙げる辞典に分けられます。 [建て付け]と[付]の漢字を使うことが多いようです。 最近では、建築関係用語を中心に、派生的に「仕様」とか「構造」のよ うな意味で使う人も多くなっています。 動詞で「建て付ける」になると「家を建てる、国家を建てる」などの 意味になります。 こうしたこともあり、[立て付け]がふさわしいかな、と個人的には 思っております。 ◎111ページ 13行目◎ 誤「これが、ホームパーティをやりたいが適当な場所がないという…」 正「これが、ホームパーティーをやりたいが適当な場所がないという…」 カタカナ語・カタカナ表記は作者の個性が出ますので、どれが正しい とはなりませんが…。 [パーティー](party)が一般的でしょう。152ページほかに出てくる [パーティション](partition)とは違うと思います。 175ページの[ダンディ]も[ダンディー]でしょうね。 ◎116ページ 12行目◎ 誤「昔は同業者だった。俺の伯父貴(ルビ=おじき)に当たる筋の人…」 正「昔は同業者だった。俺の伯父貴(ルビ=おじき)に当たる人…」 117ページに「ウチの伯父貴がヘマしたってだけなら…」という文章が 出てきます。「伯父貴筋」ではなく、「伯父貴本人」を指すと思います ので、「当たる人」になるのでは? ◎143ページ 11行目◎ 誤「…何か手柄を挙げたときか…」 正「…何か手柄を立てたときか…」 [手柄]は、[挙げる]より[立てる]ものかと。 ◎234ページ 15行目◎ 誤「非合法な活動で収益をあげていることは認める。」 正「非合法な活動で収益を上げていることは認める。」 細かいことですが…9ページでは「二年ないし三年で収益を上げては」 と正しく漢字[上]を使っています。統一を。校正の問題です。 ◎279ページ 3行目◎ 誤「…自分たちの都合のいいように街を作り変え…」 正「…自分たちの都合のいいように街をつくり変え…」 8ページに「歌舞伎町を小奇麗な未来型歓楽街に造り変えるのに…」と いう文章があります。実際に予算をつけて再開発するという意味なの で、[つくる]に[造]を用いています。 279ページは、新華僑が勢力を増して街をコントロールする、という 意味の[つくる]なので、抽象名詞を対象とした「人づくり」「街・町 づくり」と同じように平仮名書きがよろしいようで。 ◎293ページ 4行目◎ 誤「…それとも白(ルビ=しら)を切り通して、あとで…」 正「…それともシラを切り通して、あとで…」 よく「白を切る」と表記され、色の白の意味と勘違いされているようで す。色とは関係がなく、「切る」もcutt(カット)の意味ではないと。 「しらを切る」の「しら」は「知らない」の略(白は、単なる当て 字)。「切る」は、「言い切る」の切る。 よって、「しらを切る」は、「知らないと云い切る」の意。 平仮名の[しら]だと埋もれてしまうので、カタカナ表記で[シラ]が いいように思うのですが、いかがでしょう? ◎336ページ 16行目◎ 誤「真ん前に牛丼の吉野家…」 正「真ん前に牛丼の(吉)野家…」 固有名詞なので、[士]の下に[口」の「さむらいよし」ではなく、 [土]の下に[口]の「つちよし」(外字)にすべきか?
報告者:nande3