ドンナビアンカ
誤植報告
ISBN:978-4-10-465204-4 著者:誉田 哲也(ほんだ てつや) 発行:2013年2月15日 ※『ドルチェ』に続く女刑事・魚住久江シリーズの第二弾。 松下由樹主演でドラマ化されています。 <誤植というより校正ミス? 意図的なミス?> ◎30ページ 3行目◎ 誤「…身代金目的の誘拐は…最も捜査体制が大規模化し…」 正「…身代金目的の誘拐は…最も捜査態勢が大規模化し…」 恒久的・長期的な仕組みやシステム化されたものが[体制]で、 特定の事物に対応する構え、一時的・部分的なものを[態勢] と、『新聞用字用語集』は説明しています。 また、警備体制・態勢、体制・態勢づくり、二十四時間体制・ 態勢―などは内容によって書き分ける、と。 35ページに「前線本部と…対策本部とで、すべての情報を共有 できる体制を整えた。」との文章あり。微妙ですが、ここも一時 的ととらえて[態勢]でしょうか。 36ページに「最短時間でマル被の捕捉態勢を整え…」、「営利誘 拐事件の発生にともなう特別警戒態勢の実施」という正しい使い 方の文章があります。 ◎82ページ 18行目◎ 誤「一緒にいた二人は金本と久江の関係を計りかねているのか…」 正「一緒にいた二人は金本と久江の関係を量りかねているのか…」 「計算、計画」を意味するのが[計る]。「推量」なので[量る]、 もしくは「推測」ととらえるならば、「心底を測りかねる」の ように[測る]を用いるのがよろしいかと。 ◎86ページ 2行目◎ 誤「捜査が長引いた特捜から半分引き揚げて、別の特捜に投入…」 正「捜査が長引いた特捜から半分引き上げて、別の特捜に投入…」 微妙なのですが、この文章なら「ピックアップ」の意味になると 思うので[引き上げる]。[引き揚げる]は、「元のところに戻す・ 戻る」の意。 92ページでは「…ここで手柄を立てれば本部に引き上げてもらえ るのではないか。」と、269ページでは「…大半の捜査員はいっ たん中野に引き揚げてくるようだった。」と正しく表記していま す。 ◎131ページ 3行目◎ 誤「…人間的に肚が立ってしょうがねえとか。」 正「…人間的に肚(ルビ=はら)が立ってしょうがねえとか。」 間違いではありません。 ですが、[肚]は漢字検定1級の配当漢字のようです。ほかの難読 漢字にはルビが振ってあります。この漢字にも必要でしょう。
報告者:nande3