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月下天誅 浅草機動捜査隊
誤植報告
ISBN:978-4-408-55106-7 著者:鳴海 章 (なるみ しょう) 発行:2012年12月15日 初版第1刷(実業之日本社文庫) 「浅草機動捜査隊」シリーズの第二弾、文庫書き下ろし。 以後、第三弾『刑事の柩』、第四弾『刑事小町』の二作品が 出版されています(2014年4月現在)。 <誤植というより校正ミス? 意図?> ◎13ページ 5行目◎ 誤「…天山先生が現れた。肩にかかる総髪は夜目にも白く…」 正「…天山先生が現れた。肩にかかる総髪撫付(オールバック)は 夜目にも白く…」 難しいです。間違いとは言えませんが…。 [総髪・惣髪](そうはつ)の語意の本筋は、「日本の髪型の一 つ。女性の髪の結い方の場合は総髪(そうがみ)と呼ばれる。 特に、江戸時代前期から、儒者や神官、山伏、浪人などに見られ た髪型で、額の月代を剃らず、全体の髪を伸ばしてこれを束ねて 結った髪型を指す」になると考えます。 髷(まげ)の一つの型ということです。 ただし、「全髪を後ろへなでつけて垂れ下げた、男性の髪型を指 して総髪と呼ぶ場合もある」と説明する辞典もあります。 現代の日本人の髪型でいえば、グルメ漫画『美味しんぼ』に登場 する美食倶楽部主宰・海原雄山や武田鉄矢演じる「3年B組金八先 生」、華道家の假屋崎省吾のイメージでしょうか。 明治4年8月9日に散髪脱刀勝手令(いわゆる断髪令)が太政官布告 され、さらに明治6年明治天皇の断髪に至ると、伝統的な男髷を結 う男性が激減し、洋髪やざんぎり頭が流行したといいます。 丁髷(ちょんまげ)から散切り(ザンギリ)への過渡期であった 明治初年頃に[惣髪](月代を剃らず髷を結っているもの。髷を結 わず撫で付けるもの)と呼ばれるスタイルがあり、明治10年刊行 のスタイルブックにはザンギリの一つとして[総髪撫付(オール バック)] が載っています。画像を見ると、これが一番近いよう に思います。 長々と書いて申し訳ありません。 形を想像しやすいということでは、[総髪]より[総髪撫付]のほう がよろしいかと。 ◎115ページ 12行目◎ 誤「…今、処置室で手当を受けています」 正「…今、処置室で手当てを受けています」 [手当]は、年末手当などの金銭。治療は[手当て]。きっちり使い 分けたほうがいいでしょう。 ◎272ページ 3行目ほか◎ 誤「ジャックを抜いて(携帯電話を)耳にあてた。」 正「ジャックを抜いて(携帯電話を)耳に当てた。」 間違いではありませんが、260ページでは「携帯電話を取りあげる と耳に当てた。」という文章があります。校正の問題。 細かいことです。でも、漢字の使い方は統一されるべきと思いま す。 ※このほかカタカナ語表現も気になりました。 245ページに出てくる「ティラウンジ」。[英] tea lounge です ので、一般的な表記の「ティーラウンジ」がよろしいようで。
報告者:nande3