悪魔は天使の胸の中に
誤植報告
ISBN:978-4-19-862511-5 著者:柴田 哲孝(しばた てつたか) 発行:2008年4月30日 初刷 プロファイラー「元FBI捜査官エミコ・クルーニル」シリーズの 初弾。 <誤植というより校正ミス? 意図?> ◎18ページ 6行目◎ 誤「…城島は階段を登った。」 正「…城島は階段を上った。」 ◎35ページ 2行目◎ 誤「…いま来たばかりでよくは判(ルビ=わか)らんのですが…」 正「…いま来たばかりでよくはわからんのですが…」 同じ35ページの11行目に「解(ルビ=わか)らない。」という文 章があります。 新聞用字用語集では常用外の[判][解]を使わず、「分かる」に しています。 この本では「わかる」と平仮名書きがほとんどですので、統一 すべき。 ◎38ページ 7行目◎ 誤「…被疑者は…午前零時三〇分に着床。」 正「…被疑者は…午前零時三〇分に就床。」 一般的に[着床]は、「哺乳類で、受精卵が卵割を終えて胚(はい) となった時期に子宮内膜に達して接着し、母体との間に胎盤が形 成されること」。 この文章の後に[起床]が出てきますので、対義語・反対語は[就 床][就寝]になると思います。 ◎44ページ 16行目◎ 誤「裕介はブリーフのままビニールのソファに座り…」 正「裕介はブリーフのまま合皮のソファに座り…」 間違いではありません。 「ビニール製のソファ」もしくは「ビニールレザーのソファ」は ありますが…。一般的な表現かどうか。 合成皮革、人工皮革を示す「合皮」が一般的だと思います。また は「ビニールレザーのソファ」に。 ◎99ページ 17行目◎ 誤「…カップラーメンを買い…人工調味料の強い刺激臭のする麺」 正「…カップラーメンを買い…化学調味料の強い刺激臭のする麺」 この本は、書き下ろしで2008年の出版です。前出の「ビニールの ソファ」や携帯電話を持っているにもかかわらず、メールの送受 信はパソコンのみという、時代背景が分からない文章が見受けら れます。 [人工調味料]という言葉は、造語以外に無いと思われます。ある のは[人工甘味料]。 [調味料]に関しては、以前は[化学調味料]と言われ、1970年代に [うまみ調味料]と呼びかえられるようになったそうです。 現在は、加工食品において原材料名として「アミノ酸等」と表記 されているものが、それです。 ◎152ページ 12行目◎ 誤「まず司会者が壇上に上がり…」 正「まず司会者が登壇し(壇に上がり)…」 「壇上に上がる」は重複表現に当たると考えます。 ◎158ページ 9行目◎ 誤「…左手の階段を駆け登った。」 正「…左手の階段を駆け上がった。」 階段は山のように[登る]のではなく、一般的表現の[上る]。 「駆け登る」のではなく「駆け上がる」ものかと。 ◎167ページ 6行目◎ 誤「…ICUのドアが開いた。看護婦が付き添い…ベッドに乗せられ た…」 正「…ICUのドアが開いた。看護師が付き添い…ベッドに載せられ た…」 これも、時代は?と思ってしまいます。 日本においては、以前は女性を看護婦、男性を看護士として区別 していましたが、2001年に「保健婦助産婦看護婦法」が「保健師 助産師看護師法」に改定されたことにより、2002年3月から男女と もに[看護師]という名称に統一されました。 [ベッド]は動かせるけれど、乗り物ではないので、[載せる]を使 うと思います。 ◎180ページ 1行目◎ 誤「…知り得る情報や事情だけでは、明確な回答を導き出す…」 正「…知り得る情報や事情だけでは、明確な解答を導き出す…」 質問に対する[回答]は、明確でなくてもよいはず。プロファイリ ングの結果(答え)を出すのですから[解答]になるかと。 ◎189ページ 2行目◎ 誤「このような事件にでも係(ルビ=かか)わらなければ…」 正「このような事件にでも係わらなければ…」 このページ以前にルビなしで[係わる]が出てきます。 240ページには「事件に関(ルビ=かか)わって」という文章が あります。細かいことですが、[係わる]か平仮名[かかわる]に統 一する必要があるでしょう。 ◎200ページ 2行目◎ 誤「しかし御存知だと思いますが…」 正「しかし御(ご)存じだと思いますが…」 ◎245ページ 6行目◎ 誤「運転手は吉田に換わっていた。」 正「運転手は吉田に代わっていた。」 「配置転換」ではなく、単に運転の役目を[交代]しただけと思い ます。 246ページにある「…換わってもう一人の別の男が現れた。」も、 「入れ代わり立ち代り」と同じ使い方ですので、[代わって]に。
報告者:nande3