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狸汁(たぬきじる) 銀次と町子の人情艶話
誤植報告
ISBN:978-4-334-92690-8 著者:柴田 哲孝(しばた てつたか) 発行:2009年11月25日 初版第1刷 『小説宝石』掲載作品をまとめた短編集。異色の“食彩ロマン”。 <誤植というより校正ミス? 意図?> ◎21ページ 14行目◎ 誤「…私の通り名を御存知かな」 正「…私の通り名を御(ご)存じかな」 ◎76ページ 3行目◎ 誤「三〇代でアパレル関連の会社を起こし…」 正「三〇代でアパレル関連の会社を興し…」 ◎91ページ 9行目◎ 誤「国道四一〇号線に下りて南に向かうと…」 正「国道四一〇号に下りて南に向かうと…」 間違いとは言い切れませんが、正式には「道路番号」のみ。 ◎95ページ 15行目ほか◎ 誤「…父親の酒の当てにも常に鯨の…」 正「…父親の酒のアテにも常に鯨の…」 これも間違いとは言えないのですが、疑問が生じます。 「酒の“あて”」は、関西の日常用語で、「お摘(つま)み」とか「肴(さ かな)」よりもよく使うようです。 ウィキベディアの[肴]の説明に「酒を飲む際に添える食品を意味す る語。派生して、酒を飲む際に共に楽しむ様々な対象(歌舞や面白 い話題など)も肴と呼ばれる。酒肴(しゅこう)、酒にあてがうことから アテと呼ぶ事もある。 つまみともいう。」とあります。 漢字で書くなら、どんな字をアテルか? 「あてがう」、「あてがい扶持(ぶち)」からきた言葉ではないか、と いう説が有力だとしたら、「宛てがう/充てがう」。 平仮名「あて」か片仮名で「アテ」がよろしいかと。 ◎114ページ 6行目◎ 誤「もしくは二〇キロを越えることもある。」 正「もしくは二〇キロを超えることもある。」 「超過」という意味で[超]に。 [超]と[越]の使い分けに悩むところですが、152ページでは「今年初 めて三〇度を超え」と使っています。(別月掲載の短編なので、校 正などの環境は違うかもしれません) 111ページには「この春には齢九〇を越えたと聞くが…」、186ペー ジには「すでに齢九〇を超えている」とあります。こちらは、「年月を 経る」という意味で[越]でしょう。 ◎152ページ 8行目◎ 誤「…梅雨に入っても過しにくい日々が続いている。」 正「…梅雨に入っても過ごしにくい日々が続いている。」 単純に送り仮名の間違いでしょうか? ◎152ページ 11行目◎ 誤「レースの帽子の編み目から強い陽差しが差し込み…」 正「レースの帽子の編み目から強い日差しが入り込み…」 「レースの帽子の編み目から強い陽が差し込み…」 まず、[ひざし]。一般的な辞典では[日差し][陽射し]となっています。 また、「日差し(陽射し)が差し込む」は重複表現になると思います。 156ページに出てくる「ふと上を見上げた。」も重複表現に当たるか と。 ◎155ページ 14行目ほか◎ 誤「そしてまた坂を登る。」 正「そしてまた坂を上る。」 ◎156ページ 2行目ほか◎ 誤「やがて路地は小さな階段を登り…」 正「やがて路地は小さな階段を上り…」 「坂を上る」「上り口(階段)」「屋根に上る」などと同じで、 「下ろす・下りる・下りの対語」の[上る]を[階段]には使いま す。(新聞用字用語集から) 「よじのぼる」意味では[登る]。「木に登る」「登り口(山)」 「マウンドに登る」「演壇に登る」など。 ※細かくなりますが、「気を遣う」「気を使う」が出てきます。漢字の使 い方が統一されていません。
報告者:nande3