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凍る炎 アナザーフェイス5
誤植報告
ISBN:978-4-16-778706-6 著者:堂場 瞬一(どうば しゅんいち) 発行:2013年12月10日 第一刷(文春文庫) 「アナザーフェイスシリーズ」の第五弾、文庫書き下ろし。 <誤植というより校正ミス? 意図?> ◎12ページ 9行目◎ 誤「ストレッチはいい…体がすぐに解れ、芯が暖まってくる。」 正「ストレッチはいい…体がすぐに解れ、芯が温まってくる。」 「手足が温まる」「心温まる話」など一般的には[温]。[暖]は、 主に気象や気温に。 44ページでは「風呂に入りたいな、と切実に思った。…体を温め るために」と正しく使っています。 ◎18ページ 8行目◎ 誤「だったらもう、抑えた方がいい。何かあったら危険だ」 正「だったらもう、押さえた方がいい。何かあったら危険だ」 間違いとは言い切れませんが…。 辞典によっては「取り押さえる」「取り抑える」を併記していま すので。 怪しい二人が侵入を企てる場面です。急に「抑えた方がいい」と 出てきても? 「物理的におさえる、確保する」という意味ですので、「押さえ る」を使うほうが分かりやすいと思います。「相手打線を抑え込 む」など、[抑]は「抑圧、抑制、こらえる、くいとめる」意味で 使う、と「新聞用字用語集」では説明しています。 それ以前に、略さないで「取り押さえた方がいい」としても、そ れほど問題はないでしょう。 ◎18ページ 14行目◎ 誤「…イヤフォンに意識を集中した。」 正「…イヤホンに意識を集中した。」 これも間違いとは言えません。カタカナ表記は難しい。作者の こだわりがあるかもしれません。 一般的には「イヤホン」です。ワープロソフトで「いやふぉん」 は一度の変換でカタカナになりません。 ◎26ページ 14行目ほか◎ 誤「そこは引き上げて下さい」 正「そこは引き揚げて下さい」 「元の場所に戻る」という意味ですので。 ◎57ページ 7行目ほか◎ 誤「装飾の類いはほとんどなく…」 正「装飾の類はほとんどなく…」 [類]の音読みは「るい」、訓読みは「たぐい」(常用漢字表内) になり、常用漢字表外では「たぐ-う」「たぐ-える」ということ です。 「たぐい」と読ませたいならルビを振るのがよいでしょう。 ◎57ページ 8行目◎ 誤「(小部屋は)…素っ気ないとも言える作りだった。」 正「(小部屋は)…素っ気ないとも言える造り(造作)だった。」 これもまた難しい表現ですが、「合掌造り」「数寄屋造り」と同 じ使い方になると思います。 ◎177ページ 18行目◎ 誤「…二十四時間体制の監視は、ひとまずストップ」 正「…二十四時間態勢の監視は、ひとまずストップ」 ◎230ページ 16行目◎ 誤「…大友は早くも白旗を上げかけた。」 正「…大友は早くも白旗を掲げかけた。」 難しい表現です。間違いの指摘ではなく、疑問の提示です。 「赤あげて」「白あげないで赤さげる」…は旗揚げゲームです。 ゲームの名称になると「揚げる」ですが、ゲームでは旗そのもの を「上げ下げ」するのですから「上げる」になります。 一般的に[旗]を[掲揚]するものととらえると、「揚げる」になり ます。 この文章は[白旗]。 白旗(しろはた、しらはた、はっき)は…近代以降に成立した国 際社会にほぼ共通する認識では、戦時国際法に基づき、戦争など において交戦対象にあたらないことを相手に知らせるための表明 手段としての旗の一つであり、主として停戦交渉や降伏の際に用 いられるものである。(ウィキペディアから) 用例としては「白旗を掲げる」になるのでは、と考えます。 ◎267ページ 4行目◎ 誤「…事情聴取は、定型に添って進んだ。」 正「…事情聴取は、定型に沿って進んだ。」
報告者:nande3