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FLY TRAP フライ・トラップ ―JWAT・小松原雪野巡査部長の捜査日記―
誤植報告
ISBN:978-4-16-783839-3 著者:高嶋哲夫(たかしま てつお) 発行:2013年2月10日 第1刷(文春文庫) 文庫オリジナル小説。 <誤植というより校正ミス? 意図?> ◎13ページ 5行目◎ 誤「両名の管轄を超えた行動のために…」 正「両名の管轄を越えた行動のために…」 新聞用字用語集から。「ある地点や物の上・時期を越えて先へ 行く、年月を経る、越権」の意は[越]に。 「一定の分量・限界を過ぎて先に行く、基準を上回る、追い抜 く、超過」の意では[超]に。 27ページの「もう生活安全部の領域を超えている。」も[越]に。 同じく109ページの「すでに少年犯罪の域を超えてるって言ってい るんです。」も。 ◎108ページ 14行目◎ 誤「いや、そうとも言えません。僕たちは、子供と女性の安全を守 ることが第一です。…」 正「いや、そうとも言えません。僕たちは、子供と女性の安全を護 ることが第一です。…」 間違いではなく正しい使い方なのですが、同じページの3行目の 「私は警官です。だから、弱い者を護りたいだけです」、124ペー ジの「生活安全部の第一の目的は住民の生活を護ること。…」な ど、他では常用外漢字の[護]を用いていますので統一しなければ ならないと考えます。 ただ、242ページに「…人のものを取ったらダメ。絶対的に守らな きゃならない善悪でしょ」という文章があります。[遵守・順守] の意味ですから、ここは[守]でいいと思うのですが…。 統一するなら「守る」のほうにでしょうか。難しい。 ◎133ページ���9行目◎ 誤「三十分ほどで部長が引き上げの合図をして店を出た。」 正「三十分ほどで部長が引き揚げの合図をして店を出た。」 ◎141ページ 13行目◎ 誤「通りに出ると、タクシーに向かって手を上げた。…」 正「通りに出ると、タクシーに向かって手を挙げた。…」 「はっきり分かるように示す、意思表示」の意で「手を挙げて (乗車したい意思を)示す」。 ◎214ページ 9行目ほか◎ 誤「これは重大な刑事事件なのよ。真理ちゃんはひどい目に合っ た。…」 正「これは重大な刑事事件なのよ。真理ちゃんはひどい目に遭っ た。…」 274ページでは「ぼつぼつかな。けっこうひどい目にあってるんだ から」と、平仮名で「あっているんだ」としています。 「好ましくないものに出くわす、思わぬことに偶然であう」場合 は「台風・地震に遭う、交通事故に遭う、悲しい目に遭う、ひど い目に遭う」などと[遭]を用います(新聞用字用語集から)。 ◎277ページ 12行目◎ 誤「私は幸太郎の腰に腕を回し、その肩に頬をつけて歩いた。暖か さと逞しさが全身に伝わってくる。」 正「私は幸太郎の腰に腕を回し、その肩に頬をつけて歩いた。温か さと逞しさが全身に伝わってくる。」 280ページでは「じゃ、大将のところで一杯やるか」「いいね、温 まろう」と使っています。 「主に気象・気温」に使う[暖]ではなく「冷たさをやわらげる」 という意味では[温]を用い、「心温まる、旧交を温める」などと 抽象的表現にも使います(新聞用字用語集から)。
報告者:nande3