首都崩壊
誤植報告
ISBN:978-4-344-02537-0 著者:高嶋 哲夫(たかしま てつお) 発行:2014年3月30日 第4刷 <誤植というより校正ミス? 意図的なミス?> ◎16ページ 20行目◎ 誤「政権が替わり、新しい経済政策により円安…」 正「政権が代わり、新しい経済政策により円安…」 難しいのですが、「年度替り」や「組織替え」のように、「前のも のをやめて別の物事をする、新しいものにする」のではなく、「社 長が代わる」のように「代理、代表、交代」の意で[代わる]になる のではないかと考えます。(新聞用字用語集の説明から) 27ページに「違うのはスニーカーがサンダルに替わったことだけ だ。」という文章があります。こちらの[替わる]が正しい使い方 でしょう。 ◎33ページ 16行目◎ 誤「こんなレポートがマスコミに漏れれば、国民は東京から逃げ出す。 おまけに外資は日本から引き上げる。」 正「こんなレポートがマスコミに漏れれば、国民は東京から逃げ出す。 おまけに外資は日本から引き揚げる。」 ◎150ページ 20行目◎ 誤「相手の質問を聞いているときや間合いを測るときなど…」 正「相手の質問を聞いているときや間合いを計るときなど…」 名詞[間合い]は、「ほどよい間隔」という意味で実際の距離のほか「こ ろあい、時機、おり」という意味もあります。 この文章は、実際の距離を[測る]のではなく、「チャンスを窺う」とい う意味になりますので、[計る]に。 ◎189ページ 3行目◎ 誤「…日本の債務の額は軌道を超えています。」 正「…日本の債務の額は軌道を越えています。」 難しい表現です。[軌道]の意味するところ。「電車・列車を走らせる ための線路」という文字通りの意味か、「物事が進行していく道筋」と いう抽象的な意味か。判断がつきません。 「制限量」ととらえるなら[超える]になりますが、「債務に制限量はあ るのか」という問題になります。[債務超過]は「債務者の負債の総額が 資産の総額を超える状態。つまり、資産をすべて売却しても、負債を返 済しきれない状態」のことですから[超える」を使うのですが…。 「柵・ハードル・ピーク・ラインを越える」というように比喩的に使っ ているなら[越える]になるでしょう。 291ページに「官僚もある年齢を超えると、退官後のことしか頭にない 者も多いがね」という文章があります。この[超える]もしかり。 「平均寿命が七十五歳を超える」という「基準を上回る」意味の[超え る]ではなく、「ある時点や物の上・時期を越えて先に行く」という意 味で、「六十の坂を越す」と同じ[越える]を使うところでしょう。
報告者:nande3