黒い羽
誤植報告
ISBN:978-4-334-76794-5 著者:誉田 哲也(ほんだ てつや) 発行:2014年8月20日 初版1刷(光文社文庫) 文庫書き下ろし。 <誤植というより校正ミス? 意図的なミス?> ◎76ページ 3行目◎ 誤「言葉の意図を計りかね、典子が黙っていると…」 正「言葉の意図を測(=量)りかね、典子が黙っていると…」 間違いとは言えませんが、新聞用字用語集によると「真意を測る」 のように[推測]の意では[測る]、もしくは「推し量る」のように [推量]の意では[量る]を使うのがよろしいかと。 [計る]は「計算、計画」の意味で、「タイミングを計る、計り知れ ない」などで。 [図る][計る][測る][量る][謀る][諮る]の使い分けは見解が分かれ るところ。 簡潔にまとめているブログがありましたので紹介しましょう。 原則:企てるは「図る」。数量・時間などは「計る」。広狭・深 浅・長短・遠近・高低・大小などは「測る」。容積・軽重などは 「量る」。策略は「謀る」。相談は「諮る」。 注意が必要なのは、「図らずも」「計り知れない」といった慣用句 ですが、「真意をはかりかねる」は「計」「測」、「推しはかる」 は「量」「測」と、辞典によって見解が分かれていますので、決め かねるときはひらがな書きにします。 ◎198ページ 3行目◎ 誤「男子生徒に囃(ルビ=はや)し立てられる。」 正「男子児童(もしくは男子、男の子)に囃(ルビ=はや)し立てられ る。」 小学校での話です。子どもたちを「生徒」と言いがちですが、「生 徒」は中学校。正確に「児童」と使ったほうがよろしいかと。
報告者:nande3