複合捜査
誤植報告
ISBN:978-4-08-745257-0 著者:堂場 瞬一(どうば しゅんいち) 発行:2014年12月25日 第1刷(集英社文庫) 『検証捜査』の兄弟編、文庫書き下ろし。 ◎18ページ 5行目ほか◎ 誤「…ルートの国道十七号線は片側一車線で…」 正「…ルートの国道十七号は片側一車線で…」 間違いとはいえませんが…。 「○○号線」と一般的に言いますが、正式な路線名に[線]は付き ません。 149ページには「…国道十七号を挟んで…」「…国道十七号線沿い にある…」と正誤両方出てきます。統一を。 ◎27ページ 13行目ほか◎ 誤「わざわざガソリンを用意して火を点けたのなら…」 正「わざわざガソリンを用意して火をつけた(付けた)のなら…」 難しいですね。「タバコの火や電灯」を「点ける」と書きがちです が[点]は常用外なので、まずは平仮名表記の「つける」とすべきで しょうか。 [点火][点灯]という言葉があります。 [点火]は「火をつけること。『ストーブに―する』、内燃機関を 始動したり、爆薬を爆発させたりする操作」の意。 [点灯]は「灯火・電灯をつけること。明かりをともすこと」で [消灯]の対語。 この[点]は、「灯す」という意味や「つけたり消したりの点滅の点」 の意味が濃いように思います。 [点火]の同義語の[着火]は「火がつくこと。火をつけること。『ラ イターがなかなか―しない』」の意。ならば、「火を着けた」でも いいような流れになってきます。実際、ネットの辞典では[点][着] が出てきます。 「新聞用字用語集」では「火を付ける(点火、放火)」と説明して います。 江戸時代、主に重罪である火付け(放火)、盗賊(押し込み強盗 団)、賭博を取り締まった役職に「火付盗賊改方(ひつけとうぞく あらためかた)」があります。 放火の話で出てくる言葉なので「火を付けた」が正しいのかも…。 ◎44ページ 12行目ほか◎ 誤「…黒いライダーズジャケットを羽織る」 正「…黒いライダースジャケットを羽織る」 これも間違いとは断言できませんが…。 ファッション用語としてネット上で出てくるのは「ライダースジャ ケット」が圧倒的に多いですね。 [rider's jacket]と表記されますが、和製英語。 ちなみに、「らいだーずじゃけっと」と入力すると、私の使っている ソフトは「ライダー図ジャケット」に変換されます。「らいだーす じゃけっと」は「ライダースジャケット」。 ◎52ページ 9行目ほか◎ 誤「酔っ払いどもも引き上げ、車も減るので…」 正「酔っ払いどもも引き揚げ、車も減るので…」 「引き上げる」は「引っ張り上げる」の意味。459ページに「隠して おいた荷物を引き上げ、足がつかないように…」という文章がありま す。「ピックアップする」という意で、ここは正しい使い方。 ◎119ページ 17行目ほか◎ 誤「大きな事件で派手な成果を上げるとかさ。」 正「大きな事件で派手な成果を挙げるとかさ。」 「新聞用字用語集」の説明によると、「効果・実績・成果が上がる」 は「アップする」の意。「残す」という意味では「効果・実績・成 果・好成績を挙げる」。 ◎294ページ 7行目◎ 誤「…外国人が平然と街に溶けこみ…」 正「…外国人が平然と街に解けこみ…」 「物がまじり合う」(溶け合う)のではなく「仲良くなる」の意です ので[解]に。 ◎332ページ 3行目◎ 誤「大杉と一緒に歩きながら上を見上げ、冷たい雪片を顔で受けた。」 正「大杉と一緒に歩きながら夜空を見上げ、冷たい雪片を顔で受けた。」 「上を見上げ」は重複表現(重言)に当たると考えます。上方にある 空を修飾する言葉を充てるといいのではないでしょうか。 ◎371ページ 8行目◎ 誤「…今夜の当番を早めに召集しよう。」 正「…今夜の当番を早めに招集しよう。」
報告者:nande3