警察(サツ)回りの夏
誤植報告
ISBN:978-4-08-775420-9 著者:堂場 瞬一(どうば しゅんいち) 発行:2014年9月30日 第1刷 ◎39ページ 8行目ほか◎ 誤「できれば火を点けて燃やしてしまいたかったが…」 正「できれば火を付けて燃やしてしまいたかったが…」 難しいですね。「タバコの火や電灯」を「点ける」と書きがちです が[点]は常用外なので、まずは平仮名表記の「つける」とすべきで しょうか。 [点火][点灯]という言葉があります。 [点火]は「火をつけること。『ストーブに―する』、内燃機関を 始動したり、爆薬を爆発させたりする操作」の意。 [点灯]は「灯火・電灯をつけること。明かりをともすこと」で [消灯]の対語。 この[点]は、「灯す」という意味や「つけたり消したりの点滅の点」 の意味が濃いように思います。 [点火]の同義語の[着火]は「火がつくこと。火をつけること。『ラ イターがなかなか―しない』」の意。ならば、「火を着けた」でも いいような流れになってきます。実際、ネットの辞典では[点][着] が出てきます。 「新聞用字用語集」では「火を付ける(点火、放火)」と説明して います。 (過去にも同じ指摘をしています) 210ページにある「照明を点けるわけにもいかない」が正しい使い方で しょう。 ◎39ページ 14行目ほか◎ 誤「…国道十六号線沿線を彷彿させる。」 正「…国道十六号沿線を彷彿させる。」 間違いとはいえませんが…。 「○○号線」と一般的に言いますが、正式な路線名に[線]は付き ません。[線]+[沿線]も重複表現。 ◎42ページ 16行目◎ 誤「インタフォンを鳴らして石澤が顔を出すまでの数秒感で、鼓動が一気に 高まった。」 正「インターホンを鳴らして石澤が顔を出すまでの数秒間で、鼓動が一気に 高まった。」 まず、[インタフォン]。外来語表記なので間違いだとはいえませんが、多 くの外来語辞典、新聞用字用語集は[インターホン]です。 次に、「…顔を出すまでの数秒感」。やはり[感]ではなく[間]でしょう。 ◎164ページ 17行目◎ 誤「…教授に就任。それから二十五年、定年で退官するまで…」 正「…教授に就任。それから二十五年、停年で退官するまで…」 これも間違いとは言い切れません。一般的には[定年]ですが、大学・自衛 隊は[停年]を使うようです。 ◎197ページ 19行目◎ 誤「始めに社長が言ったのは、単なるポーズだったんですかね」 正「初めに社長が言ったのは、単なるポーズだったんですかね」 ◎210ページ 2行目◎ 誤「…南はロフトへの梯子を上った。」 正「…南はロフトへの梯子を登った。」 難しいです。間違いとは断定できないのですが、[梯子]は「登り下りに用 いる道具」と説明している辞典がありますので[登]を使うのがよろしいか と。 でも同じ辞典で「だんばしご。階段」とも説明しているので、[階段]なら 「上る」ですし…[階段]は「上る」のではなく「上がる」といいますし… 難しい。余計な指摘かもしれません。
報告者:nande3