トップ > 書籍 > 宝島社 > 臨床真理(りんしょうしんり)
臨床真理(りんしょうしんり)
誤植報告
ISBN:978-4-7966-6779-1 著者:柚月 裕子(ゆづき ゆうこ) 発行:2009年1月24日 第1刷 2009年第7回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作。 <誤植というより校正ミス? 意図的なミス?> ◎170ページ 12行目◎ 誤「ペットボトルの空ひとつでさえ…」 正「ペットボトルの殻ひとつでさえ…」「空のペットボトルひとつで さえ…」 ルビがないのですが、[空]は「そら」ではなく「から」と読ませる のだと思います。 意味は[空(から)]=中に何も入っていないこと。空っぽの「から」で 「空くじ」「空売り」「空騒ぎ」「空梅雨」などと使うはず。 「ペットボトルの(カラ)」の「カラ」は、何も入っていない状態で はなく、「中身を取り去ったあとに残る外側の部分・容器」の意味に なると考えます。そうなれば、[殻]ではないでしょうか。 ◎184ページ 13行目◎ 誤「この事件に関っている人間が男か女か…」 正「この事件に関わっている人間が男か女か…」 送り仮名の問題です。細かくなりますが、186ページほかでは「複数 の人間が関わっている可能性もある」など[わ]を送る一般的な送り仮 名ですので統一を。 ◎208ページ 4行目◎ 誤「安藤はエレベーターに乗り、上にあがっていった。」 正「安藤はエレベーターに乗り、(8階に)上がっていった。」 「上に上がる」「下に下がる」は重言になると考えます。「下がる、 下げるの対語」が[上がる]ですので、「下に上がる」ことは有り得な いというか不自然ですので。 ◎307ページ 7行目◎ 誤「診療鞄を手に彩の部屋へ向かう。彩につくと、後ろにいる安藤に、 部屋に戻っていてくれ、と言った。」 正「診療鞄を手に彩の部屋へと向かう。彩の部屋につくと、後ろにいる 安藤に、部屋(施設長室)に戻っていてくれ、と言った。」 意味を汲み取れない文章でした。 施設長室にいる安藤を高城が訪ね、二人で女の子・彩の部屋に向かう 場面です。似ている音の[彩(あや)]と[部屋(へや)]を間違えたので はないかと推測できます。 ◎308ページ 15行目◎ 誤「刃を本体から押し出し、白い手首にあてる。」 正「刃を本体から押し出し、白い手首に当てる。」 これも細かいことですが、校正上の問題として。続く309ページの1行 目ほかでは「細い手首に当てたカッターの刃が…」などと漢字[当]を 使っていますので、統一すべきです。 ※6年前発行の本です。改版や文庫化で修正・訂正されていると思いま す。
報告者:nande3