憂いなき街
誤植報告
ISBN:978-4-7584-1234-6 著者:佐々木 譲(ささき じょう) 発行:2014年4月28日 第一刷発行 『笑う警官』『警察庁から来た男』『警官の紋章』『巡査の休日』 『密売人』『人質』に続く「道警シリーズ」の第七弾書き下ろし。 今回は津久井が主人公です。 <誤植というより校正ミス? 意図的なミス?> ◎9ページ 8行目◎ 誤「ひとちがいなら退散します。」 正「ひと(人)違いなら退散します。」 細かくなりますが、校正の問題として挙げておきます。 17ページでは「記憶違いはありえます。」、116ページでは「自分 の思い違いではないのか?」と漢字[違い]を使っていますので統 一を。 作者は「ひとり」「ひと」など平仮名表記を好んで使っています。 その流れで「ひとちがい」としたと推測されますが、[人違い]は 名詞・他動詞(スル)ですので、[人]も漢字表記がよろしいかと。 ◎10ページ 10行目◎ 誤「引き上げる前に、その鞄、中身を見せてもらえないか」 正「引き揚げる前に、その鞄、中身を見せてもらえないか」 ◎16ページ 6行目◎ 誤「…証拠は完全に上がっているのだと観念したようだ。」 正「…証拠は完全に挙がっているのだと観念したようだ。」 ◎41ページ 10行目ほか◎ 誤「ご存知なんですか?」 正「ご存じなんですか?」 ◎46ページ 11行目◎ 誤「今回四方田さんと組むのは、初めてなんですか?」 正「四方田さんと組むのは、初めてなんですか?」 サックス奏者・四方田と組む(カルテットなどで一緒に演奏する)のは 初めてのことなのか?を聞いていると思います。 「今回~組む~初めて」の順番だと意味が取れないかもしれません。 端的に[今回]を省くか、「四方田さんと組むのは、今回が初めてなんで すか?」としたほうが単純な文章で、意味が分かりやすいと考えますが、 いかがでしょう。 ◎50ページ 2行目ほか◎ 誤「こちらのお友だちで…」 正「こちらのお友達で…」 [子どもら]と同意の[子どもたち]の[たち]の漢字表記は、複数を示す接尾 語の[達]ですが、常用外漢字なので新聞などでは平仮名表記になります。 「ともだち」の[だち(たち)]は、[友(とも)]の複数形の[友たち]ではなく、名詞 の[友達]。新聞漢字表にない音訓を含んでいても熟字訓など慣用表記 として新聞社などでは使用を認めています。 303ページでは「友達のひとりで…」と使っています。統一して漢字表記が よろしいようで。 ◎96ページ 6行目◎ 誤「国道三十六号線でもあるため…」 正「国道三十六号でもあるため…」 ◎154ページ 15行目◎ 誤「鑑識係ふたりが…近づいて…死体の引き上げだ。」 正「鑑識係ふたりが…近づいて…死体の引き揚げだ。」 「引き下げ」の対語ではないので「引き揚げ」になると考えますが、ピック アップ、「引っ張り上げる」の意味もなきにしもあらずで…微妙です。 155ページに「…死体にベルトを巻き付けた。…このベルトを慎重に引き上 げ始めた。」という文章があります。こちらの使い方が「引き上げる」。 ◎167ページ 7行目ほか◎ 誤「…会場は市中心部の大通り二丁目なのだし…」 正「…会場は市中心部の大通(西)二丁目なのだし…」 間違いとは言い切れませんが…。 道路の通称として「大通り」は使いますが、地図、地名では「大通西二丁目」 となります。 本書で「大通公園」が出てきます。「大通り公園」ではなく、正式名称。 札幌中心部の東西を分ける基準となっているのが創成川。これに対し南北の 境界にあたる道路が大通であり、またそれに面した、南北の「0(零)条」に あたる地域のことも大通といいます(送り仮名の「り」をつけないのが正しい 表記)。 「法務合同庁舎ビルは北大通りの西十一丁目にあって…」という文章が出て きます。この「北大通り」は通称として使っているケース。正式の住所表記は 「大通西十一丁目」。 ◎242ページ 16行目◎ 誤「そのとき、横で滝本が手を上げた。」 正「そのとき、横で滝本が手を挙げた。」 意見を言うための意思表示の動作・挙手ですので。
報告者:nande3