神の子 <上><下>
誤植報告
ISBN:978-4-334-92957-2 ISBN:978-4-334-92958-9 著者:薬丸 岳(やくまる がく) 発行:2014年9月15日 <上><下>2刷 <誤植というより校正ミス? 意図的なミス?> <上> ◎61ページ 19行目◎ 誤「…朝倉が手を上げて発言した。」 正「…朝倉が手を挙げて発言した。」 [挙手]という意味で「手を挙げる」。「手を上げる」は「ホールド アップ、殴る―など一般用語」と新聞用字用語集は説明して います。 446ページに「やってきたタクシーに手を上げた。」という文章が あります。こちらも「手を挙げる」になるかと。 ◎109ページ 5行目◎ 誤「…少年が住んでいたことはご存知でしょうか」 正「…少年が住んでいたことはご存じでしょうか」 名詞・他動詞の[存知(ぞんち)]は「知っていること、承知している こと」。 [存じ]=「知っていること。承知」の尊敬語が「御(ご)存じ」。 140ページほかは[ご存じ]と正しく使っています。 ◎170ページ 9行目◎ 誤「…温かい陽射しに照らされて…」 正「…暖かい陽射しに照らされて…」 気象や気温で使うのは[寒]の対語の[暖かい]。 <下> ◎101ページ 5行目◎ 誤「わしはフイルムにしか興味がなくてな。」 正「わしはフィルムにしか興味がなくてな。」 [フイルム]の表記も目にしますが、辞書的には[フィルム]。ライカが 好きで現像も自分で行う人の言葉ですので[フィルム]にしたほうが いいと思います。 ◎123ページ 1行目◎ 誤「数体上がった遺体の身元はまだ判明していないが…」 正「数体揚がった遺体の身元はまだ判明していないが…」 海難救助の件です。水死体の引き揚げ。 ◎211ページ 21行目◎ 誤「…こちらを見つめながら意味を図りかねるように首をひねった。」 正「…こちらを見つめながら意味を測(=量)りかねるように首をひねっ た。」 「意図、企画」の意味の[図る]ではなく、「推測」の意の[測る]か 「推量」の意の[量る]を使うところ。 ※再掲※誉田哲也著『黒い羽』から 誤「言葉の意図を計りかね、典子が黙っていると…」 正「言葉の意図を測(=量)りかね、典子が黙っていると…」 間違いとは言えませんが、新聞用字用語集によると「真意を測る」 のように[推測]の意では[測る]、もしくは「推し量る」のように [推量]の意では[量る]を使うのがよろしいかと。 [計る]は「計算、計画」の意味で、「タイミングを計る、計り知れ ない」などで。 [図る][計る][測る][量る][謀る][諮る]の使い分けは見解が分かれ るところ。 簡潔にまとめているブログがありましたので紹介しましょう。 原則:企てるは「図る」。数量・時間などは「計る」。広狭・深 浅・長短・遠近・高低・大小などは「測る」。容積・軽重などは 「量る」。策略は「謀る」。相談は「諮る」。 注意が必要なのは、「図らずも」「計り知れない」といった慣用句 ですが、「真意をはかりかねる」は「計」「測」、「推しはかる」 は「量」「測」と、辞典によって見解が分かれていますので、決め かねるときはひらがな書きにします。 ◎446ページ 3行目◎ 誤「…会社を上げて、被害に遭われたかたがたに誠意をもって対応…」 正「…会社を挙げて、被害に遭われたかたがたに誠意をもって対応…」
報告者:nande3