中国毒
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投稿日時 2014/8/18 18:34 | 最終変更
nande3
投稿数: 128

ISBN:978-4-334-92786-8
著者:柴田 哲孝(しばた てつたか)
発行:2011年11月20日 初版第1刷
<誤植というより校正ミス? 意図?>
◎10ページ 20行目◎
誤「階段を登る。それが、限界だった。…」
正「階段を上る。それが、限界だった。…」
「坂を上る」「上り口(階段)」「屋根に上る」などと同じで、
「下ろす・下りる・下りの対語」の[上る]を[階段]には使いま
す。(新聞用字用語集から)
「よじのぼる」意味では[登る]。「木に登る」「登り口(山)」
「マウンドに登る」「演壇に登る」など。
110ページにある「階段を登れなくなって」も[上]に。
◎30ページ 14行目◎
誤「…六時間前に報告を上げた厚生労働事務次官の…」
正「…六時間前に報告を挙げた厚生労働事務次官の…」
漢字の使い方が微妙。「報告した」「レポートした」など動詞ではな
く、名詞[報告]の扱いです。「報告書を上司に上げた」ならいいよう
な気がしますが…。
「下げるの対語」で「上に移す」という意味の[上げる]ではなく、
「例を挙げる」と同じ使い方で、「示す」という意味の[挙げる]にな
るか、紛らわしい場合には平仮名書きで「あげる」とするか、でしょ
う。独善かもしれません。
◎31ページ 20行目◎
誤「…使い古したブリーフバッグを持ち…」
正「…使い古したブリーフケースを持ち…」
間違いとは言い切れません。
「書類用鞄」の意では、[ブリーフケース]が一般的でしょう。
[バッグ]が付くのは[ダレスバッグ][ドクターズバッグ][ビジネス
バッグ][セカンドバッグ]などなど。
49ページに「グッチのブリーフケースを開けた。」という文章が出て
きます。
◎36ページ 8行目◎
誤「先に名が上がった徳之島案も含め…」
正「先に名が挙がった徳之島案も含め…」
136ページの「名前が上がっていた」も[挙]に。
◎43ページ 13行目◎
誤「…間宮が関わった最初の案件が…」
正「…間宮が係わった最初の案件が…」
間違いではありませんが…。
著者の癖か校正者の癖か分かりませんが、漢字表記が統一されていま
せん。155ページでは「…特別調査研究班に係わっていた人間だ。」
という文章があります。
統一して漢字を使うか、新聞用字用語集が示すように平仮名書きにす
るかです。
◎51ページ 13行目◎
誤「…役人としての頂点の厚生労働事務次官にまで登りつめた。」
正「…役人としての頂点の厚生労働事務次官にまで上り詰めた。」
◎55ページ 15行目◎
誤「何とか御期待に添えるようにしましょう。」
正「何とか御期待に沿えるようにしましょう。」
[添う]は、「付き加わる」の意。新聞用字用語集では「つたって行
く」という意味で「意・期待・希望・方針に沿う」を示しています。
◎64ページ 20行目◎
誤「間もなく、○時になろうとしている。」
正「間もなく、零時になろうとしている。」
間違いではありませんが、誤解を生みます。
◎93ページ 12行目◎
誤「中身はプラスチックのエアクッションで巻かれ…」
正「中身はポリエチレン(フィルム)のエアクッションで巻かれ…」
これも間違いではないのでしょうが…ポリエチレン製の衝撃緩衝材・
緩衝資材=エアクッション=プチプチが一般的解釈かな…と。
◎100ページ 8行目◎
誤「炒子(ルビ=いりこ)出しの汁をすすった瞬間に…」
正「炒り子出しの汁をすすった瞬間に…」
細かいことですが…「炒り子出汁」が一般的ではないでしょうか。
◎105ページ 6行目ほか◎
誤「御存知ありませんでしたか」
正「御(ご)存じありませんでしたか」
◎107ページ 1行目◎
誤「…ハンバーガーなどのファーストフードか冷凍食品…」
正「…ハンバーガーなどのファストフードか冷凍食品…」
新聞用字用語集でも表記が紛れやすい語として挙げています。
一般的には「ファーストフード」で浸透していますが、マスコミ
関係は「ファストフード」で統一しています。
英語表記は[fast food]。「速い、短時間」という意味の[fast]は
「ファスト」。「一番」の意味[first]は「ファースト」と発音、
表記することとなっています。
最近は「ファストファッション」なる言葉も出てきています。
◎139ページ 19行目◎
誤「…人民軍バッヂが落ちていた。」
正「…人民軍バッジが落ちていた。」
衣服の襟部分または胸部分に付ける徽章・記章を指すのは[バッジ
(英語: badge)]。[バッチ]は誤りで別の意味。
昔は[バッヂ]表記が見られましたが、現在は[バッジ]が一般的です。
◎162ページ 1行目◎
誤「…現在のところまでは期待以上の効果が上がっている。」
正「…現在のところまでは期待以上の効果が挙がっている。」
「アップしている」という意味はなく、「残す」という意味ですの
で、[挙]を用いると新聞用字用語集にあります。
「効果・実績・成果・好成績を挙げる(残す)」と。
◎246ページ 3行目◎
誤「…二杯目のフォアローゼスのソーダ割に替え…」
正「…二杯目のフォアローゼズのソーダ割りに替え…」
63ページでは「フォアローゼズのボトル」となっています。
アメリカ合衆国産バーボンの銘柄「フォア・ローゼズ(FourRoses)」
が一般的な表記。現在、銘柄は日本の麒麟麦酒グループが所有してい
て、同社のHPでは中黒のない「フォアローゼズ」を使っています。
Four Roses(四つの薔薇)。
「三割五分」「割高」「割安」「割に合わない」など[割]は、「比
率、比較」に使い、一般用語の[割り]は、「動作」に用います。
「頭割り」「均等割り」「部屋割り」「水割り」などを新聞用字用語
集では挙げています。
◎260ページ 12行目◎
誤「BSEの原因が異常プリオンに冒された牛肉であるように…」
正「BSEの原因が異常プリオンに侵された牛肉であるように…」
とらえ方によるのでしょうが、「あえてする、けがす」意味の[冒す]
ではなく、「侵害」の意味で「病魔に侵される」と同じ使い方のほう
がいいかな、とも思います。
※2014年3月12日に文庫が発売されました。前述箇所は修正・訂正され
ているかもしれません。
著者:柴田 哲孝(しばた てつたか)
発行:2011年11月20日 初版第1刷
<誤植というより校正ミス? 意図?>
◎10ページ 20行目◎
誤「階段を登る。それが、限界だった。…」
正「階段を上る。それが、限界だった。…」
「坂を上る」「上り口(階段)」「屋根に上る」などと同じで、
「下ろす・下りる・下りの対語」の[上る]を[階段]には使いま
す。(新聞用字用語集から)
「よじのぼる」意味では[登る]。「木に登る」「登り口(山)」
「マウンドに登る」「演壇に登る」など。
110ページにある「階段を登れなくなって」も[上]に。
◎30ページ 14行目◎
誤「…六時間前に報告を上げた厚生労働事務次官の…」
正「…六時間前に報告を挙げた厚生労働事務次官の…」
漢字の使い方が微妙。「報告した」「レポートした」など動詞ではな
く、名詞[報告]の扱いです。「報告書を上司に上げた」ならいいよう
な気がしますが…。
「下げるの対語」で「上に移す」という意味の[上げる]ではなく、
「例を挙げる」と同じ使い方で、「示す」という意味の[挙げる]にな
るか、紛らわしい場合には平仮名書きで「あげる」とするか、でしょ
う。独善かもしれません。
◎31ページ 20行目◎
誤「…使い古したブリーフバッグを持ち…」
正「…使い古したブリーフケースを持ち…」
間違いとは言い切れません。
「書類用鞄」の意では、[ブリーフケース]が一般的でしょう。
[バッグ]が付くのは[ダレスバッグ][ドクターズバッグ][ビジネス
バッグ][セカンドバッグ]などなど。
49ページに「グッチのブリーフケースを開けた。」という文章が出て
きます。
◎36ページ 8行目◎
誤「先に名が上がった徳之島案も含め…」
正「先に名が挙がった徳之島案も含め…」
136ページの「名前が上がっていた」も[挙]に。
◎43ページ 13行目◎
誤「…間宮が関わった最初の案件が…」
正「…間宮が係わった最初の案件が…」
間違いではありませんが…。
著者の癖か校正者の癖か分かりませんが、漢字表記が統一されていま
せん。155ページでは「…特別調査研究班に係わっていた人間だ。」
という文章があります。
統一して漢字を使うか、新聞用字用語集が示すように平仮名書きにす
るかです。
◎51ページ 13行目◎
誤「…役人としての頂点の厚生労働事務次官にまで登りつめた。」
正「…役人としての頂点の厚生労働事務次官にまで上り詰めた。」
◎55ページ 15行目◎
誤「何とか御期待に添えるようにしましょう。」
正「何とか御期待に沿えるようにしましょう。」
[添う]は、「付き加わる」の意。新聞用字用語集では「つたって行
く」という意味で「意・期待・希望・方針に沿う」を示しています。
◎64ページ 20行目◎
誤「間もなく、○時になろうとしている。」
正「間もなく、零時になろうとしている。」
間違いではありませんが、誤解を生みます。
◎93ページ 12行目◎
誤「中身はプラスチックのエアクッションで巻かれ…」
正「中身はポリエチレン(フィルム)のエアクッションで巻かれ…」
これも間違いではないのでしょうが…ポリエチレン製の衝撃緩衝材・
緩衝資材=エアクッション=プチプチが一般的解釈かな…と。
◎100ページ 8行目◎
誤「炒子(ルビ=いりこ)出しの汁をすすった瞬間に…」
正「炒り子出しの汁をすすった瞬間に…」
細かいことですが…「炒り子出汁」が一般的ではないでしょうか。
◎105ページ 6行目ほか◎
誤「御存知ありませんでしたか」
正「御(ご)存じありませんでしたか」
◎107ページ 1行目◎
誤「…ハンバーガーなどのファーストフードか冷凍食品…」
正「…ハンバーガーなどのファストフードか冷凍食品…」
新聞用字用語集でも表記が紛れやすい語として挙げています。
一般的には「ファーストフード」で浸透していますが、マスコミ
関係は「ファストフード」で統一しています。
英語表記は[fast food]。「速い、短時間」という意味の[fast]は
「ファスト」。「一番」の意味[first]は「ファースト」と発音、
表記することとなっています。
最近は「ファストファッション」なる言葉も出てきています。
◎139ページ 19行目◎
誤「…人民軍バッヂが落ちていた。」
正「…人民軍バッジが落ちていた。」
衣服の襟部分または胸部分に付ける徽章・記章を指すのは[バッジ
(英語: badge)]。[バッチ]は誤りで別の意味。
昔は[バッヂ]表記が見られましたが、現在は[バッジ]が一般的です。
◎162ページ 1行目◎
誤「…現在のところまでは期待以上の効果が上がっている。」
正「…現在のところまでは期待以上の効果が挙がっている。」
「アップしている」という意味はなく、「残す」という意味ですの
で、[挙]を用いると新聞用字用語集にあります。
「効果・実績・成果・好成績を挙げる(残す)」と。
◎246ページ 3行目◎
誤「…二杯目のフォアローゼスのソーダ割に替え…」
正「…二杯目のフォアローゼズのソーダ割りに替え…」
63ページでは「フォアローゼズのボトル」となっています。
アメリカ合衆国産バーボンの銘柄「フォア・ローゼズ(FourRoses)」
が一般的な表記。現在、銘柄は日本の麒麟麦酒グループが所有してい
て、同社のHPでは中黒のない「フォアローゼズ」を使っています。
Four Roses(四つの薔薇)。
「三割五分」「割高」「割安」「割に合わない」など[割]は、「比
率、比較」に使い、一般用語の[割り]は、「動作」に用います。
「頭割り」「均等割り」「部屋割り」「水割り」などを新聞用字用語
集では挙げています。
◎260ページ 12行目◎
誤「BSEの原因が異常プリオンに冒された牛肉であるように…」
正「BSEの原因が異常プリオンに侵された牛肉であるように…」
とらえ方によるのでしょうが、「あえてする、けがす」意味の[冒す]
ではなく、「侵害」の意味で「病魔に侵される」と同じ使い方のほう
がいいかな、とも思います。
※2014年3月12日に文庫が発売されました。前述箇所は修正・訂正され
ているかもしれません。
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中国毒 (nande3, 2014/8/18 18:34)